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2012/10/01 20:06

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米オラクル IaaSやマネージド型プライベートクラウドを発表、新DBは「12c」に

【サンフランシスコ発】米オラクル(エリソンCEO)がサンフランシスコで開催しているプライベートイベント「Oracle OpenWorld San Francisco 2012」の初日、9月30日午後の基調講演には、パートナーの富士通・豊木則行執行役員常務とオラクルのラリー・エリソンCEOが登場した。

ラリー・エリソンCEOは、インフラ側からアプローチしたクラウドの革新的な製品を発表した

 富士通の豊木常務は、自社開発の次世代SPARC64プロセッサ「Athena(アテナ)=コード名」とオラクル技術を統合した次世代サーバーを発表。エリソンCEOは、独自のIaaS、マネージド型のプライベート・クラウド、マルチテナント性を備えた新データベース(DB)「Oracle Engineered System」のDBアプライアンス「Exadata」のインメモリ型マシンを発表した。

 この日、最後に登場したエリソンCEOの講演では、約1万人の聴衆が会場を埋め尽くした。講演は、クラウド/SaaSから始まった。「クラウドはユーティリティモデルだ。人々が電力会社のインフラを意識せずに電気を使っているように、ユーザーはシンプルなインターフェースを使ってプラグインで使える」。そのうえで、オラクルのクラウドの歩みを「オラクルは2011年にクラウドを発表した。『Fusion Middleware』を拡張してPaaSをつくり、その上にCRMやERPなどの『Fusion Applications』を構築して、SaaSとして提供を開始した」と語った。

 続けてエリソンCEOは、「『Oracle Cloud Infrastructure as a Service』、すなわちIaaSを提供する」と発表。ユーザーは、SaaSやPaaSだけでなく、既存のアプリケーションを、IaaSを使ってクラウドに移行することができるという。二つ目の発表として、IaaSを企業のファイアウォールの内側で自社データセンター(DC)として使える「Oracle Private Cloud」の提供を宣言。「銀行など、データを外部のDCには出せない事情のある企業は多い」(エリソンCEO)として、この問題点を克服するクラウドを開発した。「Oracle Private Cloud」は、マネージド型、つまり企業内に置くシステムでありながら、オラクル側がこれを所有し、導入、運用、アップグレードなどのすべてをオラクルが行う。ユーザーは、使った分だけを従量課金で支払う仕組みだ。

 三つ目として、エリソンCEOは、DBの最新バージョン「Oracle Database 12c」のリリースを明らかにした。「c」はCloud(クラウド)を意味する。エリソンCEOは「4年以上をかけて開発した世界初のマルチテナント方式のDBで、2013年のリリースを予定している」と述べた。「Oracle Database 12c」はコンテナベースで、複数のDBを一つのコンテナにプラグインすることができる。ERPやCRMなど、アプリ別にあったDBが増え続け、顧客の負担になっている。『Oracle Database 12c』なら、複数のDBを一つのコンテナで管理できる。「DBの領域でマルチテナントを実現した」(エリソンCEO)というわけだ。

 最後の新製品は、DBアプライアンス「Exadata」の最新版でインメモリ型の「Exadata X3 Database」だ。使用するのはディスクでなく「スマートフラッシュキャッシュ」というもので、本当に必要なデータだけを選択してSSDに格納する仕組み。1万個のディスクが必要な容量を1台のラックに収納でき、「世界最速のシステムだ」(エリソンCEO)という。この日は、競合であるEMCとIBMのシステムと、図解で比較していた。 

富士通の豊木則行執行役員専務は、東日本大震災に対する米国の支援にお礼を述べたうえで、ビッグデータ時代に対応した次世代サーバーを発表した

 富士通の豊木専務は、冒頭に東日本大震災で米国海兵隊に支援してもらったことにお礼を述べたあと、次世代サーバー「Athena Server」を発表。豊木専務は、「従来のサーバーで増え続けるビッグデータを捌くとき、CPUのクロック数を上げるか、サーバーの数を増やし、クラスタ技術を使って管理するしかなかった。だが、『Athena』の革新的な技術を使うことで、統合したビッグデータからリアルタイムに分析結果を導き出すことができる」と、処理機能をCPUにあらかじめ組み込んだ「Athena Server」を説明した。 

ラリー・エリソンCEOがこの日発表した新製品・サービス

 米オラクルと富士通が発表した新製品・サービスの一部は、開催中に詳細が明らかになる見通しだ。(谷畑良胤)

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