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2012/10/05 11:53

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ノークリサーチ、国内SMB市場のERP動向を調査、OBCが強さを見せる

 ノークリサーチ(伊嶋謙ニ代表取締役)は、2012年の国内中堅・中小企業(SMB)市場でのERP(統合基幹業務システム)に関する調査を実施し、その分析結果を発表した。

 年商500億円未満のSMBに対して、「導入済みの製品/サービスのうち最も主要なもの」をたずねた結果、2011年から引き続き「奉行新ERP/V ERP」がシェアトップで、2位が「SAP ERP/SAP Business All-in-One」、3位が「GLOVIA smartシリーズ」という順位だった。

 「奉行新ERP/V ERP」は年商50億円未満の中小企業での導入が主体だが、年商50億円以上の中堅企業でも10%程度のシェアを占めた。「SAP ERP/SAP Business All-in-One」は年商50億円以上の企業での導入が多く、特に年商300億円以上の中堅上位企業層では他の製品/サービスと10ポイント程度の差をつけて首位に立った。「GLOVIA smartシリーズ」は年商20億円以上の広いSMBでまんべんなく導入され、導入時期はやや古いものの、年商5億円未満の小規模企業の導入が若干みられる。

導入済みの製品/サービスのうち最も主要なもの

 「導入済みの製品/サービス(いくつでも)」をたずねた結果をみると、主要な製品/サービスを一つ回答する設問の結果と比較しても、シェア上位の製品/サービスには変化がない。「導入済みの製品/サービスのうち最も主要なもの」の結果と比較したときに順位が上がっている製品/サービスとしては、「SCAW(ビズインテグラルSCAW)」があった。

 「ERPの活用における今後の指針または重視事項」では、「カスタマイズ部分と本体の階層を分け、カスタマイズ部分が影響を与えない仕組みの活用」(「Microsoft DynamicsAX」の階層化構造など)が最も多く挙がり、「ユーザ自身がグラフィカルに画面や項目を追加/作成できる仕組みの活用」(「SMILEシリーズ」のCustom AP Builderなど)がそれに続いた。

 いずれもERPパッケージ本体へのプログラミングレベルでの改変を伴わずに、それと同等の機能付加や変更を実現することを目指した手法であり、自社個別要件への適合性とプログラミングを伴う改変の回避(コストの削減)の両立が重視されていることがわかる。

 年商500億円以上の大企業では、「ビジネスインテリジェンスやビッグデータへの取り組み」や「個人向けサービスに見られるユーザインタフェースの採用」(コンシューマライゼーション)などに注目が集まっているが、年商500億円未満のSMBでは、まだこれらの項目がERP活用の重視項目にはなっていないことが明らかになった。

ERPの活用における今後の指針または重視事項(いくつでも)

 ただし、ビジネスインテリジェンスについては、「工場現場で生産プロセスを監視し、その結果を現場が集計して効率改善に役立てる」など、現場レベルでの取り組みがすでに存在している。これらはERPの標準機能やオプションの範囲内にあることも少なくなく、BI市場やビッグデータ市場といった切り口では捉えにくい。ノークリサーチは、「こうした現場レベルでのBI活用の動きについては、今後の動向に留意する必要がある」としている。(信澤健太)

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