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2012/10/10 15:53

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ミラクル・リナックス、アプライアンス向け組込みソフト開発が好調、12年度は前年度比約20%増の売り上げを見込む

 ミラクル・リナックス(ミラクル、児玉崇社長兼CEO)は、アプライアンス(専用機器)向けの組込みソフト開発事業が好調で、売上高が3期連続で2ケタ成長を達成した。組込みソフト開発事業は、これまでの主力事業だったLinuxの開発・販売事業の縮小を見込んで2007年に開始。サーバー向けOSの保守・サポートサービスで得た利益を組込みソフト開発事業の研究&開発(R&D)に活用し、スキルを蓄積して事業基盤を築いた。12年度(13年5月期)の売上高は、前年度比で約20%の増加を見込む。

児玉崇社長兼CEO

 ミラクルは、OSS(オープンソースソフトウェア)のLinuxをもとに開発したサーバー向けOS「MIRACLE LINUX」の販売を中心に事業を展開していたが、「企業・団体の情報システム用にOSを売るだけのビジネスは頭打ち」(児玉社長)という判断から、07年に組込みソフト開発事業を開始した。

 「MIRACLE LINUX」や自社開発のミドルウェアなどを活用して、ユーザーの要望に合わせた組込みソフトを開発・納入。ミラクルの組込みソフトは、デジタルサイネージや、通常時は自治体でWindowsを使い、震災などの非常時に避難所に配布し、Linuxに切り替えて専用の災害用端末として使うレスキューPCなどに活用されている。レスキューPCは、福島県や茨城県つくば市が導入した実績があり、デジタルサイネージでは、衣料品店「ユニクロ」が店頭用サイネージでミラクルの組込みソフトを採用している。

 OSSの組込みソフトは、アプライアンスメーカーからの需要が大きく、OSからミドルウェアまで開発できることが他社との差異化ポイントとなって、事業は当初から好調に推移。児玉氏は、自社が評価を得ている理由について、「OSをカスタマイズできることに加えて、Linuxをパッケージとして開発・販売できるノウハウをもっているから。OSをカスタマイズできる企業は実はそれほど少なくないが、実はメンテナンスに弱い部分がある。ミラクルは、00年から10年以上もLinuxを開発・提供しており、手厚いサポート体制を築いている。これが思っていたよりも効いており、顧客からの信頼を得ている」。

 ミラクルの売り上げは、ここ3年間連続で前年度比2ケタ成長と、安定して伸びている。12年度は、「前年度比で約20%の成長を見込んでいる」(児玉氏)という。保守・サポート事業で稼いだ利益を従来以上にR&Dに振り分け、今年は、さらなる投資として、R&Dの専門部門を設置。AndroidやEMS(エネルギーマネジメントシステム)分野に手を広げていく方針だ。(真鍋武)

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