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2012/11/01 09:23

[週刊BCN 2012年10月29日付 Vol.1454 掲載]

ニュース

KCCS 医療ITで新機軸 クリニカルパスとBIの組み合わせ

 大手SIerの京セラコミュニケーションシステム(KCCS、佐々木節夫社長)は、医療ITビジネスで「クリニカルパス」と「BI(ビジネスインテリジェンス)」で独自性を強く打ち出す。医療IT分野は大手コンピュータメーカーが伝統的に多くのシェアを握る領域だが、新機軸を打ち出すことで存在感を高める。クリニカルパスとBIを組み合わせることで、医療の標準化や業務改善を通じた医療品質の向上や医療費の抑制に役立てる。

KCCS
万永正信
担当部長
 クリニカルパスとは治療・検査などを縦軸、時間を横軸とした「診療スケジュール表」を指す。疾患ごとにクリニカルパスをあらかじめ用意しておくことで医療業務の標準化や品質の均質化に役立つだけでなく、業務改善を通じて毎年およそ1兆円ずつ膨らみ続ける医療費の抑制にもつながる。パスの中身(コンテンツ)は、専門家からなる日本クリニカルパス学会などが研究を続けており、KCCSは東京大学などと協力してクリニカルパスのITシステムへの実装を進めてきた。

 KCCSの医療ITビジネスは、精神科病院や栄養給食管理に特化したシステムなどでは強みをもつものの、主戦場の一般病院向け電子カルテでは富士通やNECなどが優勢だ。そこでクリニカルパスの考え方をベースにした「PCAPS(患者状態適応型パスシステム)」を東京大学などと共同開発した。さらに「PCAPS」で得た情報や知見を分析できるようKCCSグループが力を入れるBIソフト「Yellowfin」を組み合わせることで優位性をより強く打ち出す。

KMSI
岩下政敬
部長
 同社の万永正信・研究部担当部長は、「PCAPSは患者の状態に応じて、必要とする治療や検査をブロック単位で入れ替えができる。従来の診療計画では難しかった急な容態の変化にもシステム的に対応できるのに加え、品質工学に基づいた医療品質の向上にもつなげることができる」と胸を張る。「Yellowfin」を扱う京セラ丸善システムインテグレーション(KMSI)の岩下政敬・医療営業部長は「海外では医療現場の業務改善に『Yellowfin』が活用されるケースが増えており、国内でも引き合いが日増しに強まっている」と手応えを感じている。(安藤章司)

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