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2014/03/20 09:27

[週刊BCN 2014年03月17日付 Vol.1522 掲載]

ニュース

京セラ丸善システムインテグレーション 電子書籍ビジネスの拡大期が到来 主要3領域からの受注倍増を目指す

 京セラ丸善システムインテグレーション(KMSI)の電子書籍ビジネスが拡大期に入ろうとしている。主なターゲットは、文教市場、企業による雑誌の定期購読、会議資料やマニュアル──の三つだ。Amazonをはじめとする電子書籍サービス大手が、主戦場としていない文教や企業向けでシェアを伸ばすことで事業拡大を見込む。すでに受注も相次いでいることから、来年度(2015年3月期)の電子書籍関連ビジネスは、今期の見通しに比べて2倍の受注額を目指す。

木村一誠
事業部長
 電子書籍は版権をもつ出版社から電子データを預かり、ユーザーに配信するサービスだ。体系立ててまとめられた書籍は、ウェブでの閲覧よりも電子書籍のほうが格段に読みやすい。KMSIでは、教育機関との実証実験などへの参加を経て、図書館の蔵書や教科書の電子書籍化の需要に応えていくとともに、企業向けには雑誌の定期購読や社内資料、作業現場で使うマニュアルの電子書籍化にも積極的に取り組んでいる。

 大学向けには、すでに創価大学看護学部での採用や青山学院大学での電子教科書活用実験に参加するなどして実績を積むとともに、企業向けでは三菱東京UFJ銀行の社内向け電子書籍配信サービスの受注を獲得している。看護学部は病院などでの実習が多くあって、「女学生の比率が高く、フィールドワークのたびに重い教科書を持ち歩くのは大変」(KMSIの木村一誠・文教ソリューション事業部長)という事情もあって導入に至った。

 また、企業では情報収集のためにビジネス雑誌を定期購読しているケースが多いが、国内外に多数の拠点を展開する企業の場合、直接、手にとって読める社員は自ずと限られる。そこでKMSIでは複数の雑誌社と交渉し、企業の定期購読をターゲットとする電子書籍サービスにも力を入れる。KMSIは京セラコミュニケーションシステム(KCCS)と大手書店の丸善の共同出資会社で、「丸善は出版社の事情を熟知し、人脈も太い」(木村事業部長)ことも、出版社との交渉を後押しする材料になっている。

 ビジネス雑誌は、雑誌社が独自に電子書籍サービスを提供するケースがみられるが、ユーザーからしてみれば一つのプラットフォームで閲覧ができて、しかも自社名や気になるキーワードで横断的に検索をかけられるほうが利便性が高い。KMSIはここに着眼して、出版社との購読料の交渉から著作権保護の機能充実、ユーザーへの配信サービスまで一気通貫で手がける。さらに、企業内で使う会議資料や、現場作業に使うマニュアルの電子書籍化についてもKCCSと共同で手がけるなど、主要3領域をターゲットにして電子書籍ビジネスの拡大を図っている。(安藤章司)


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