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2014/11/10 16:19

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東芝ソリューション、フラッシュとMRAMでデータセンター消費電力の半減へ

 東芝ソリューション(錦織弘信社長)は、データセンター(DC)の消費電力を半減できる見通しを示した。11月6~7日、都内で開催した「東芝クラウド&ソリューションフェア2014」で明らかにしたもので、消費電力半減の切り札に「オールフラッシュデータセンター」を打ち出す。

 DC消費電力半減への切り札は三つ。一つは、サーバーやストレージの記憶媒体に、現時点で主流のHDDよりも容積が小さいフラッシュメモリを使うことで小型化。従来比で8~10分の1まで機材の容積を小さくすることができるという。東芝ソリューションの関戸一紀・ストレージ開発部ストレージ担当参事によれば、「小型化すれば、それだけDCの容積を効率よく使うことができ、消費電力の削減につながる」。

 二つ目は、サーバーのHDDやDRAM(メインメモリ)を現在開発中の不揮発性の超高速メモリであるMRAMに置き換えることで、使わないときに電源を簡単に落とすことができるようになる。MRAMは、フラッシュメモリ同様、電源を落としても記憶が消えない。このため、「使わなくなったサーバーの構成要素の電源を瞬時に遮断したり、復活させたりできる」(東芝ソリューションの池谷貴行・ストレージ開発部ストレージ第1担当主任)ようになるという。 

写真左から東芝ソリューションの関戸一紀・ストレージ開発部ストレージ担当参事、池谷貴行・ストレージ開発部ストレージ第1担当主任

 三つ目は、記憶装置をHDD/DRAMから、フラッシュ/MRAMにすべて置き換えることで、ハードウェアを統合的に制御しやすくなり、DCの室内の熱だまりを抑制できるという。これまでは、DCの室内にホットアイルと呼ばれる熱だまりが発生したとき、温度センサでこれを感知し、冷風の流れを調節するなどして発熱を局所制御してきた。だが、制御が容易なフラッシュやMRAMによって、「ホットアイルそのものを発生させない技術の開発」(関戸参事)も進めているという。これら3ステップの技術開発と省電力化によって、DCの消費電力を半減させることが可能になる。

 課題は、フラッシュや実用化後のMRAMをいかに量産し、コストを下げるかにある。東芝ソリューションは、東芝グループと密接に連携しながらSSD(フラッシュメモリを活用したHDD互換の記憶装置)やフラッシュアレイストレージを積極的に販売している。ただし、価格の点からも今すぐ市場にあるすべてのHDDを置き換えるわけにはいかないので、SSDやフラッシュアレイを従来のHDD型ストレージと混在させても、「まるで一つのストレージであるかのように統合的に管理する技術」(東芝クラウド&ソリューション社の秋山宏一・ストレージプロダクト&サービス商品技術部部長附)の開発にも力を入れる。 

東芝クラウド&ソリューション社の秋山宏一・ストレージプロダクト&サービス商品技術部部長附

 例えば、よくアクセスのあるデータは、高速で省電力性能にすぐれたフラッシュアレイやSSDに記憶し、あまりアクセスされなくなったデータは安価なHDDに移し替えるなどの操作が簡単にできる。こうした取り組みによって、フラッシュアレイやSSDのストレージは「予想を上回るスピード」(秋山部長附)で拡販が進んでいるという。東芝ソリューションは、このまま推移すれば、量産効果によるフラッシュメモリのコストダウンによって、HDDを使うよりDC全体のコストが下がる状況が、目標としている2020年より数年前倒しで訪れる可能性が高いとみている。(安藤章司)

東芝のフラッシュアレイストレージ「FL6000」(イメージ)

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