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2015/02/13 19:40

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PWLC 2015、ロメッティCEO「競合との差異を市場に示す」、IBMとパートナーの力を融合してさらなる高みへ

【ラスベガス発】米ネバダ州ラスベガスで開催中の「IBM PartnerWorld Leadership Conference(PWLC) 2015」は、3日目、2月11日午前中のゼネラル・セッションにバージニア・ロメッティ・会長・社長兼CEOが登場。イベントの山場を迎えた。ロメッティ会長が強く訴えたのは、「Differentiation」を目指すということ。昨年提示した新しいビジョンを実践し、競合との差異化を図ることで競争力を高め、成果を出すフェーズに入ったことを強調した。

バージニア・ロメッティ・会長・社長兼CEO

 「最近のIBMってどうなの?とよく聞かれるが、私は決まって、『いま起きているさまざまなことは、必然だ』と答えている」。冒頭、近年加速しているIBMのビジネスの変革の妥当性をこう表現したロメッティ会長。講演の結びでも、「われわれはTransformation(変化)のまっただなかにいるが、自分達の戦略は正しいと思っているし、全力でそれを遂行する」と断言するとともに、「IBMとビジネス・パートナーの力を合わせることで、競争力をさらに高めよう」と会場に呼びかけた。パートナーにも、迷わずついてきてほしいというメッセージを発信したかたちだ。

 ロメッティ会長はまず、最近の同社の動きを具体的に振り返り、2014年には「非常に大きな成果があった」と自己評価した。2014年のIT市場で最大のトピックの一つだったx86サーバー「System x」のレノボへの売却を筆頭に、自社で投資すべき領域を再定義したことで、「R&Dに一層シフトすることが可能になり、30億ドルの投資をして、新型プロセッサのPOWER8や、Software-Defined Storage(SDS)システム、最新のメインフレームであるz13などの成果をすでに世に出すことができた」とした。さらに、米アップルや米ツイッターなどと、ランドマークとなる提携・協業関係を結んだことにも言及し、「新しいビジネスモデルに発展する協業は、今年も進めていきたい」と話した。

 競合との差異化を市場に示していくためにこれからフォーカスするのは、当然、昨年示した「データ」「クラウド」「エンゲージメント」の三つのテーマだ。「データ」とは、ビッグデータのアナリティクスのことだが、ロメッティ会長は、「ビッグデータは競争を優位にするための基本要素であり、ユーザーにとっては、いかにデータを有効に活用する方法を事業にどう取り込むかによって勝者敗者を分けてしまう非常にクリティカルな分野。多種多様なデータをつなぎ、精度の高い将来の予測をビジネスに役立てられるようなソリューションを提供しなければならない」と指摘。前日のゼネラル・セッションで、多くの幹部が「Systems of Record(SoR)」と「Systems of Engagement(SoE)」の融合によって「Systems of Insight(SOI)」実現する重要性について話したが、ロメッティ会長もこれを再度強調したかたちだ。そのうえで、「地域や業種グループなどに対する専門的なノウハウにもとづいた提案であることが、大きな差異化要因になる」との見解を示した。

 「クラウド」についてロメッティ会長が指摘したのは、「エンタープライズITをクラウド時代に合わせて変えていくためには、俊敏性とスピード、柔軟性が重要である」ということだ。差異化のキーワードとしては、「ハイブリッド」「セキュリティ」「データ活用を前提としたシステムデザイン」の三つを挙げ、「クラウドは顧客のニーズによってさまざまな提供方法があるべきで、IBMは、IaaSの『IBM SoftLayer』やPaaSの『IBM Bluemix』から、データアナリティクスやSoI、デジタルコマースのプラットフォームまで、こうした要請に応える幅広い商材・ソリューションのラインアップをもっている」と、あらためてアピール。また、ハイブリッドクラウドでのサービス提供に先進的に取り組むパートナーとして、前日に「IBM Beacon Awards 2015」のOutstanding enterprise Cloud solutionを受賞した日本のパートナーであるAIT(大熊克美社長)を紹介した。

 「エンゲージメント」の領域では、「米アップルとの協業が事業の成長をドライブしている」と話した。とくに、SoEについてアップルは大きな成果を挙げている一方、IBMは顧客の業務に関する知識を蓄積していることから、「顧客の新しい業務のやり方にも対応してアプリケーションをクイックにつくっていくような、新しい価値を届ける体制ができつつある」と、手応えと期待を表した。

 パートナーに対しては、「Bluemixなどを活用してIBMが提供する製品やソリューションと皆さんのスキルを融合することも可能になっている。これが実現すれば、本当に大きな差異化要因になる。当社だけでなく、皆さんそれぞれが変化することで、ともに勝ち残っていきたい」と訴えた。 (本多和幸)

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