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2015/11/12 09:18

[週刊BCN 2015年11月09日付 Vol.1603 掲載]

ニュース

アイティフォー “回線ビジネス”の付加価値化 拠点数多い小売業をターゲットに

 アイティフォー(東川清社長)は、企業向けネットワーク構築サービスの付加価値化で成果を挙げている。拠点(店舗)数が多い流通・サービス業界に着目し、拠点間を結ぶ閉域系のネットワークサービス体系を独自に開発。さらに、このネットワークを通じてIP電話/ビデオ会議や店舗向けのBGM/広告(音声)の配信、WiーFiサービス、防犯用のネットワークカメラ、そして将来的にはデジタルサイネージ(電子映像広告)といった付加価値サービスを充実させることで、収益性の向上につなげている。

 通信ネットワークの構築に強いSIerの同社は、ネットワーク機器や通信回線の価格下落に伴う商談規模の縮小に、長年課題を抱えてきた。そこで、拠点数が多い流通・サービス業界を主なターゲットとして、「ネットワーク回線+機器+サービスを組み合わせる」(アイティフォーの河野一典・事業本部副本部長兼ネットワークソリューション事業部営業推進部長)ことで、付加価値の高い商材に仕立て直した。この10月にはさらにサービス内容に磨きをかけるとともに、営業展開を本格化させていくことで、3年後には年商10億円規模のビジネスに育てていく方針を示す。


 直近の事例では、大手家電量販店やドラッグストア、大型リユースショップチェーンなどに関連サービスを相次いで納入している。BGMだけでなく、来店客向けのWiーFi接続サービスや、防犯カメラのビデオデータも回線を通じて本部へ送る案件も増えている。こうした事例をみた通信キャリアから「うちの回線も販売してほしい」との要望が増加。これまで通信キャリアからユーザーに直販していたネットワーク回線を、「販売力がある当社経由で販売したいというキャリアが増えている」(アイティフォーの野口恭弘・ネットワークソリューション事業部営業三部部長)と話す。

 ネットワーク回線には、足回りにNTT東西地域会社の閉域系フレッツ網を活用したり、基幹系に丸紅系のアルテリア・ネットワークスの閉域系ネットワーク「VECTANT(ベクタント)」を組み合わせるなど、「VPN(仮想専用回線)よりも、一段と品質が高く、情報セキュリティ面でも安心できる閉域系サービスを重視」(同)している。高品質で比較的安定して帯域を確保できる閉域系ネットワークを活用することで、将来的にはデジタルサイネージをはじめとするリッチコンテンツにも耐えるネットワークサービスに仕上げている。

 アイティフォーは小売業向け基幹システム「RITS(リッツ)」やネット通販(EC)サイト構築パッケージ「ITFOReC(アイティフォレック)」の開発ベンダーとしても有名で、こうした業務システムとネットワーク回線+付加価値サービスの両面から、流通・サービス業ユーザーにアプローチすることで“相乗効果”にも手応えを感じている。(安藤章司)

アイティフォーの河野一典副本部長(右)と野口恭弘部長

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