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2016/02/11 09:22

[週刊BCN 2016年02月08日付 Vol.1615 掲載]

ニュース

IIJグローバルソリューションズ(中国) ホステッド型プライベートクラウドを投入 現地DC事業者との提携で非日系企業を開拓

【上海発】艾杰(上海)通信技術(IIJグローバルソリューションズ(中国)、富田光政総経理)は1月18日、クラウドサービス「IIJ GIO CHINAサービス」の新ラインアップとして、ホステッド型プライベートクラウド「仮想化プラットフォーム VWシリーズ」の提供を開始した。初年度に10~15社の受注獲得、3年後の事業黒字化を計画している。(真鍋 武)

富田光政
総経理
 「VWシリーズ」は、VMware仮想化基盤を搭載したサーバーをユーザーの外部リソースとして提供するサービス。一般的なIaaSと異なり、仮想サーバーやOS/アプリケーションを自由に設計できる。サービス型で提供するため、ユーザーは自前でITリソースを購入したり運用したりする必要がなく、初期投資を抑えられる。中国での提供にあたっては、現地の市場ニーズに適合させるため、日本の「VWサービス」からメニューを絞り込むなどの工夫を図った。

 新サービス提供の背景にあるのは、既存事業の先行き不透明感だ。IIJグローバルソリューションズ(中国)は、クラウド事業とシステム構築や運用などのSI事業を手がけており、2015年度(15年12月期)は各事業の売上高が前年比で10~30%成長。ストックビジネスの月間売上高も過去1年間で40%程度伸びているものの、「当初の計画と比べれば伸び悩んだ」(富田総経理)という。日本の対中投資低迷などによって、中国の日系企業向けSI事業は状況が厳しくなっている。パブリッククラウド市場も阿里雲計算の「AliCloud」などの中資系ベンダーの成長が目覚ましく、価格競争を強いられるケースが増加。IIJグローバルソリューションズ(中国)は、「IIJ GIO CHINAサービス」の提供で中国電信と手を結んでいるが、「協業先が積極的に営業してくれるわけではない」(富田総経理)と、容易に新規顧客を獲得できている状況ではなかった。

 そこで新たに目を付けたのが、まだ中国市場で未開拓領域のホステッド型プライベートクラウドだ。李天一・技術統括部統括部長によると、「現時点では、同領域で目立った競合はない。GDS(万国数据服務)やUCloud(上海優刻得信息科技)が進出してくる可能性はあるが、OpenStackベースのホステッド型プライベートクラウドを提供するものとみている。法人ユーザーは既存システムでVMwareの利用率が高く、低コストで容易にマイグレーションできるVWシリーズに優位性がある」という。

 また、既存のIIJ GIO CHINAサービスは日系企業が顧客の中心だったが、企業数は増加傾向になく規模が限られているとみて、VWサービスでは非日系企業を主要ターゲットに据えている。そこで今回、新たに現地DC事業者の上海数訊信息技術(SDS)と手を結んだ。SDSは上海にTier 4レベルのDCを保有し、外資系企業や金融機関を中心に約600社の顧客を抱えている。今回の提携では、SDSがIDC/ISPライセンスやIT基盤、DC設備を提供し、IIJグローバルソリューションズ(中国)は技術支援や運用人材を提供。営業活動はSDSが中心に行い、第一段階では同社の既存顧客約600社を開拓していく構想だ。

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