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2016/03/10 15:57

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週刊BCNとNTTComがセミナーを開催、クラウドでオンリーワンのサービスを

 週刊BCNは3月3日、NTTコミュニケーションズ(NTTCom、庄司哲也社長)協賛、ITコーディネータ協会(ITCA、播磨崇会長)後援のもと、東京・青山ダイヤモンドホールで「ビジネス拡大をサポートするクラウド活用2016~オンリーワンのサービスを創出する方法~」をテーマにセミナーを開催した。NTTComのクラウドサービス「Cloudn」の紹介や、Cloudnのユーザー企業によるセッション、パネルディスカッションなどを実施。SIerやISVなど多くの参加者が集まった。

クラウドサービス推進機構 代表理事の松島桂樹氏

 冒頭の基調講演では、クラウドサービス推進機構 代表理事の松島桂樹氏が登壇。「クラウドの売り方~SIer、販売代理店が商機を逃さないために」と題し、クラウドを活用することによるビジネスへの効果や、SIer・販売店が果たす役割について講演した。

 松島氏は、製品売り切りのビジネスからサービス志向へと転換していることを背景に、「サービスの提供、情報収集、分析、サービスの改善というPDCAサイクルが、インダストリー4.0の時代の基本的なビジネスモデルだ」と強調。そして、これはつまり「おもてなしのモデル」だといい、SIerや販売店がクラウドビジネスを行うにあたっては、「顧客に寄り添い、経営コンサルからサービス改善の支援までのクラウドサイクルを全面的にサポートすることが重要だ」と訴えた。

NTTコミュニケーションズ クラウドサービス部 クラウドエバンジェリストの林 雅之氏

 セッション1では、「NTT Comのクラウドの売り方、使い方」と題した講演で、NTTCom クラウドサービス部 クラウドエバンジェリストの林雅之氏が登壇。講演の前半は同社のクラウドサービス「Cloudn」について紹介した。Cloudnは月額486円から利用でき、データ転送量がすべて無料など低価格なこととスケーラビリティが特徴だとアピールした。

 後半はクラウドの売り方について説明。NTTComの属するIaaSレイヤはサービスがコモディティ化しており、セキュリティやマネージド、アプリケーションなどのレイヤで収益を狙う動きがあるという。また、これからのターゲットはアーリーマジョリティになるといい、「こうした領域は国産事業者に対する期待が高い。IaaSはNTTCom、他のレイヤはいろいろなパートナーと連携しながらサービスを展開したい」と参加者に呼びかけた。

エル・インターフェース 取締役 マーケットデザイン部の田中純裕氏

 セッション2では、エル・インターフェース 取締役 マーケットデザイン部の田中純裕氏が登壇。「新たな英語教育サービスへの挑戦とその基盤を支えるクラウドへの期待」と題し講演した。

 オンプレミスと比較して、クラウドでは必要なリソースに応じ、最小限の費用で設計できる。とくにCloudnは費用が固定されているため予算管理がしやすく、「大きなビジネスチャンスを与えてくれるプラットフォームだ」と絶賛。実際にCloudnを活用したサービスとして、今年4月のリリース予定の中学・高校向けのeラーニングソリューション「CollegePathway」を紹介。「クラウドは中小企業にとって、大手と対等に渡り合える武器になる」と力を込めた。

データスタジアム テクノロジーマネジメント部 プロデューサーの菅 正太氏

 セッション3ではデータスタジアム テクノロジーマネジメント部 プロデューサーの菅正太氏が登壇。「スポーツデータ配信におけるIaaSの効果的利用法」について講演した。
 データスタジアムでは、2009年よりIaaSとしてクラウドを活用している。なかでも、サッカー試合中の選手・ボール・審判の動きをデータ化する「トラッキングシステム」では、オンプレミスの配信システムとの間でデータをつなぎ込むためのゲートウェイサーバーとしてCloudnを導入している。「実際にシステムが動くのは試合中だけ。必要な時に必要なだけ利用できるうえに、きちんと安定稼働しており信頼性があった」とし、さらにコスト・品質・納期の面でメリットがあったと話す。また、「単純なIaaSはコモディティ化しており、これからは何らかの付加価値が求められるだろう」と、ユーザーとしての視点から意見を述べた。

エーピーコミュニケーションズ 上席執行役員 TDL事業部の多田英起氏

 セッション4では、エーピーコミュニケーションズ 上席執行役員 TDL事業部の多田英起氏が登壇。ビジネスシーンにおける適切なクラウドの選び方 及びクラウドで実現できるコスト削減の正しい認識と利用方法」をテーマに講演した。  多田氏は講演のなかで、クラウドの市場や価格の実態などについて、事例を交えながら解説。プライベートクラウドが進化していることを背景に、「パブリッククラウドばかり売っていたとしても、もっと包括的にクラウドをみなければ、自分たちにとって一番いいサービスを選べなくなる。これはSIerにとってはビジネスチャンスになる」など、参加者たちにクラウドを正しく理解し、利用することを促した。また、多田氏が取締役を務めるナーブのVR(バーチャルリアルリアリティ)プラットフォーム事業について説明した。

パネルディスカッション。時に笑いも交えながら、各パネラーがそれぞれの意見を述べた

 プログラムの最後は、パネルディスカッションを実施。モデレータを週刊BCN編集委員の谷畑良胤が務め、各セッションで登壇した4名が参加した。今回のセミナーのテーマでもある「自社のオンリーワンなところ」については、「英語に特化することで英語の学習に必要なエッセンスを追求できている(田中氏)」「国内に同じビジネスをしているところはない。とくにデータ入力に必要な技術や知識なかなか真似できないだろう(菅氏)」「顧客と同じ姿勢で一緒にサービスをつくるところに評価をいただいている(多田氏)」「クラウドとネットワークの全体最適を考えたときにはまず声がかかる。海外で戦い、時に海外の事業者と協調できる国産事業者だ(林氏)」と、各パネラーがそれぞれの強みを語った。

 そのほか、Cloudn導入前の課題や採用の決め手をはじめ、クラウドを活用した今後のビジネス展開、NTTComへの要望などについて、各パネラーがそれぞれの立場から意見を述べ、プログラムは終了。セミナー全体を通し、参加者たちは熱心に話に聞き入っていた。
(前田幸慧)

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