ページの先頭です。

2016/12/21 09:18

連載

[週刊BCN 2016年12月12日付 Vol.1657 掲載]

<既存ビジネスモデルの破壊か、進化か? ブロックチェーンの革新>(23)三大メガバンクが銀行間振り込みで実証実験(1)

 2016年は、ブロックチェーンの業界団体が複数発足するとともに、実証実験プロジェクトも数多く立ち上がった。まさにブロックチェーン元年ともいえそうだが、11月30日には非常にインパクトの大きい実証実験の報告書が公表された。(取材・文/本多和幸)

 みずほフィナンシャルグループ、三井住友銀行、三菱UFJフィナンシャル・グループという三大メガバンクと、デロイトトーマツグループで構成されるブロックチェーン研究会は、国内の銀行間振込業務へのブロックチェーン活用の実証実験を行い、報告書をまとめた。

 研究会は、金融システムへのブロックチェーンの活用可能範囲の特定と実用化に向けた方向性を定めることを目的に、昨年12月に4者が設立。報告書では、とくに欧米の金融機関が、ブロックチェーンの実用化やデファクトスタンダード獲得に向け活発な動きをみせていることを指摘。「ブロックチェーンを日本が今後も継続的に成長するための一つの技術的な要素として捉え、国内金融機関がその技術の礎を築くことに貢献するとともに、欧米金融機関に比肩する水準まで技術レベルを高めていくこと」を最終目標として掲げた。

コンセンサスアルゴリズムの特徴を整理してPBFTを採用

 ブロックチェーンの特徴に関しては、「P2P型の分散データベースであり、正式な取引の承認を得るための合意形成(コンセンサス)アルゴリズムを備えている」と定義。主要なコンセンサスアルゴリズムとして、「プルーフ・オブ・ワーク(PoW)」、「プルーフ・オブ・ステーク(PoS)」、「プルーフ・オブ・インポータンス(PoI)」、「PBFT(Practical Byzantine Fault Tolerance)」の4種類を取り上げ、その特徴を整理した。

 この4種類のコンセンサスアルゴリズムは、PoW、PoS、PoIのグループとPBFTで大きく特徴が異なる。ブロックチェーンのオリジンであるビットコインではPoWが使われているのはよく知られているが、PoSはPoWの応用、PoIはPoWとPoSを応用したコンセンサスアルゴリズムであり、いずれも「特定の管理者を介さずに合意形成ができる」という特徴をもつ。

 一方、PBFTは特定のノード(コアノード)にブロックの生成権限を集中させ、コアノードによる合議制でトランザクションを承認する仕組みだ。当然、可用性の面ではPoW、PoS、PoIに劣ることになるわけだが、信頼できる一部のノードにブロック生成の権限を集中させることで比較的短時間でのトランザクション承認が可能になり、処理性能は上がる。

 こうした各コンセンサスアルゴリズムの特徴を踏まえ、研究会の銀行間振込における実証実験では、PBFTに分類できる、bitFlyerが独自に開発したアルゴリズムを採用した。...

続きはBizline会員のみご覧になれます(会員登録無料)

ログイン/新規会員登録
※会員登録すると、記事全文をお読みいただけます(無料)。
BCNランキングBCNマーケティングのID・パスワードはご利用いただけません。
お手数ですが、新規に会員登録を行ってください。

■おすすめの記事





PR

週刊BCN購読のお申し込みはこちら

Bizline会員サービス(無料)のご案内 新規会員登録はこちら

PR










ITジュニアの広場

「ITセミナー・イベント」コーナーで注目商品・サービスなどのセミナーを一挙公開!

過去の掲載記事一覧

ITビジネス情報紙「週刊BCN」

ITビジネス情報誌「週刊BCN」
2017年03月13日付 vol.1669
信州がPC市場を支える!?純国産を貫く信州PCメーカーの取り組み

2017年03月13日付 vol.1669 信州がPC市場を支える!?純国産を貫く信州PCメーカーの取り組み

「週刊BCN」購読お申し込み
BCN Bizline ITを売るパートナービジネスの創造を

「BCN Bizline」は、株式会社BCNが保有する登録商標です。(商標登録番号第5388735号)