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2010/04/08 10:38

連載

[週刊BCN 2010年04月05日付 Vol.1328 掲載]

<「IT経営」コーディネート 企業活性化にITCの妙手>133.イワセキ(下)

担当ITコーディネータ

ベンダー名:アイディーエス
代表者名:菅原達哉社長
所在地:岩手県奥州市
実績:菅原社長のほか、複数のITコーディネータが在籍している。企業のIT化を促すコンサルティングサービスのメニュー化を検討中だ。

「トータルカーケア」の新提案へ

 岩手県奥州市を本拠地にSS(サービスステーション)や自動車整備工場を営むイワセキでは、IT化への取り組み「イワセキONEプロジェクト」で、ITコーディネータ(ITC)からのコンサルティングサービスを2009年度末にあたる今年3月末でいったん終了、10年度早々には次のステップとして構築フェーズに進むことを計画している。

 イワセキがコンサルティングサービスを受けた回数は、今年3月上旬の時点で24回に及んだ。プロジェクトチームのキーマンであるイワセキの高橋昭義・SS統括部長は、「プロジェクトチームを発足させたことによって、社内にIT化の意識が高まったのは間違いない」と評価している。コンサルティングを担当したITCの福田清男氏は、「昨年9月からプロジェクトが始動し、6か月の間に交わされた議論を生かし、イワセキさんのIT化を実現したい」考えだ。

 イワセキが描くIT化は「全社システムの統合」が最終的な姿だが、まずは顧客情報などの連動による“攻めの戦略”の実現を念頭に置いている。高橋部長は、「トータルカーケアの次世代型提案で、1顧客あたりの単価を引き上げていく」方針を示す。一人の顧客に対してガソリン給油や車検、自動車整備など同社のサービスすべてを提供する。これにより、「顧客満足度の向上にもつなげていく」と、高橋部長は強調する。福田ITCがコンサルティングを手がけてIT化への道筋が見えたものの、システム構築の時期や予算など本格的な導入については現段階で未定という。その理由は、「ガソリンなどについて、業界独特のシステムを導入しているから」。石油業界では、個別のSSでなくガソリン供給メーカーが顧客データを一元管理するのが一般的な形だそうだ。

 また、依頼するベンダーについても決まっていない。ただ、福田ITCがビジネスシステム本部長を務めるアイディーエスが携わる可能性は高そうだ。アイディーエスは、これまで首都圏を中心に大手企業を顧客対象としたシステム開発を手がけているほか、貸付金や借入金の管理システムで中堅企業も顧客として多く抱えている。同社の菅原達哉社長は、「当社の社員である福田を通じてコンサルティングサービスを提供することになったのは、当社にとってもメリットになった」としている。というのも、同社がITコーディネータの社員を活用して経営視点のコンサルティングを提供したのは今回が初めて。今後は、「今回のコンサルティングを生かして複数のメニューを揃えて提供することを検討している」(菅原社長)という。

 業界全体でも、企業内ITコーディネータによるコンサルティングサービスの提供は少ないといえる。企業内ITコーディネータがユーザー企業に対して経営視点のITコーディネートを手がけるといった新しいビジネスモデルとして注目を集めそうだ。(次回は小坂工務店)

イワセキがIT化を進めるのは、自動車整備などの優秀な技術を生かして、次世代型のトータルカーケア企業を目指すためだ

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