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2009/10/06 16:52

連載

[週刊BCN 2009年10月05日付 Vol.1303 掲載]

顧客創造視点の重要性
オープンコンサルティングプロジェクト総合研究所理事長 桑山義明

 企業が永続的に存続していくために必要なこととは、新商品開発やサービス開発ではない。購入してくれる顧客がいなければ、どんなによい商品やサービスを開発しても売り上げや利益を獲得することはできない。つまり、購入してくれるお客さまは誰なのか、誰が喜んで利用してくれるのか、という視点がなければ経営は続かないのである。

 いまや、どこからでもインターネット接続が可能になり、電子メールや情報発信、情報検索ができる。さらにクラウドコンピューティングの普及により、さまざまなサービスが簡単に、安く利用できるようにもなってきた。従来とは比べものにならないくらいの多くの人たちがネットに繋がるようになり、ごく当たり前にサービスを利用する世の中だ。

 これまでのITベンダーやITコンサルタントの人たちは、民間企業、それも中小企業にいかにITを導入し、IT経営を実践してもらうかなどのセミナーやコンサルティングをメインとして活動してきた。しかし全国的にみていくと、「うちの地域では、企業は少ないので官公庁をお客様にしている」とか、「大学や病院を相手に営業をかけている」といったように、新しい顧客をつくり出す努力をしているITベンダーも多い。

 これからは、あらゆる産業や活動基盤がネットに繋がって動きだす。要するに、すべての人たちや組織がITベンダーの顧客になる可能性が出てきたのだ。農業、林業、漁業にもITは必須なものになる。小さな商店でもITは欠かせないものとなる。ネットに繋がる携帯電話をほとんどの国民が持っているのだから。

 「観光」を売り物にしている地域は多い。わが地元八王子でも、ミシュランで三つ星になったとたん、高尾山の山頂はさまざまな国の人たちで一杯だ。英語、フランス語、スペイン語、中国語、韓国語など多国言語のホームページは当然必要だし、各国の言葉でメールに対応する人も必要となる。ガイドや観光タクシーなど、相手国に合わせたきめ細かな対応が、次のお客さまを呼び込むことに繋がる。まさに、新しい連携のビジネスモデルが求められている。そして、それを効果的に効率よく実現するのがネットとIT、そして地元のITベンダーだ。

 iPhoneがあっという間に広がったのは、技術だけではなく、儲けを生み出すビジネスモデルだからだ。これからは、顧客創造のビジネスモデルを提案、実践できるところが勝ち残る。

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