ページの先頭です。

2010/07/22 09:20

連載

[週刊BCN 2010年07月19日付 Vol.1342 掲載]

変えてよいもの、悪いもの
NPO法人OCP総合研究所理事長 桑山 義明

  • twitterでつぶやく
 業務改善の一環として、アナログの紙から電子データへの変換をはじめ、さまざまな分野でデジタル化が進んできている。各分野のデジタルデータ連携のために、XMLのデータ形式が消費財流通では流通BMS、財務情報や電子申告の分野ではXBRLあるいは電子行政サービス分野では地域情報プラットフォームなどと標準化が進んできている。これらのデータ連携に関しては、それぞれの業界や日本国内のみならず海外との取引や投資などにインターネットを通じてのデータ連携が必要だから、従来の個別のデータ形式から大きく変えていく必要がある。しかし、実際にそれらのデータを利活用するのは人間である。人がマシンと接するいわゆる「マンマシンインタフェース」に関しては、変えてはいけない分野である。

 使いやすさや使う気になることは、実は大変重要なことだ。とかく多機能や新機能に重点を置きがちで、レイアウトや操作手順などは二の次になっているケースが日本の製品には多くみられる。例えば、銀行のATMの数字の並びは各行により電卓並びであったり、その逆であったりとバラバラである。その発想がそのままインターネットバンキングの各行の画面に踏襲されるので、銀行が異なればやはり操作手順が違ってくる。

 業務を電子化するときに、パッケージソフトにあわせるか、独自に開発するかがいつも問題になる。業務をソフトに合わせることができればコストは安くあがるが、そのソフトが独自の使い方を要求するものであれば、長い目でみると必ずしも安あがりではないことになる。

 その点、iPhoneやiPadには、驚くほど操作に違和感がない。操作マニュアルもない。しかも押すことができるボタンはいくつもない。何回か操作しているうちにどちらのマシンも違和感なく使うことができるようになる。アプリ一つひとつは目的が異なるので説明が必要だが、基本的な操作では迷わない。

 それに比べて、例えばデジタルテレビのリモコンボタンの多いこと。せっかくデジタルテレビを購入しても、ボタン操作がよくわからないため、アナログのまま見ている家庭が多くあるらしい。

 日本は、高速デジタル回線の普及やパソコンの普及は進んだが、それらの利活用が進んでいない。とくに毎年の中小企業へのIT利活用調査をみても、普及は進んだものの、利活用がまだまだである。それらの原因の一つに、使い勝手の問題が潜んでいるように思えてならない。
  • twitterでつぶやく


WebBCNはITビジネス情報に特化したサイトに生まれ変わりました!
PC・カメラ・デジタル家電の最新情報は「BCNランキング」で!

PR

この記事に対するトラックバック:0件

週刊BCN購読のお申し込みはこちら

Bizline会員サービス(無料)のご案内 新規会員登録はこちら

IT業界団体のご紹介

PR

ITジュニアの広場

「ITセミナー・イベント」コーナーで注目商品・サービスなどのセミナーを一挙公開!

ITビジネス情報紙「週刊BCN」

ITビジネス情報誌「週刊BCN」
2012年01月30日付 vol.1417
スマートデバイスは本当に法人に売れるのか

2012年01月30日付 vol.1417 スマートデバイスは本当に法人に売れるのか

「週刊BCN」購読お申し込み
BCN Bizline ITを売るパートナービジネスの創造を

「BCN Bizline」は、株式会社BCNが保有する登録商標です。(商標登録番号第5388735号)