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2013/02/07 09:10

連載

[週刊BCN 2013年02月04日付 Vol.1467 掲載]

ソフトウェアの品質に関わるPSQ認証制度
サイバー大学 IT総合学部教授 前川 徹

略歴

前川 徹(まえがわ とおる)
三重県出身、1978年 通商産業省入省、通産省機械情報産業局情報政策企画室長、JETRO NewYorkセンター産業用電子機器部長、IPAセキュリティセンター所長、早稲田大学客員教授などを経て、2007年4月から現職、コンピュータソフトウェア協会専務理事などを兼任。
 今回は、ちょっと宣伝をさせていただく。一般社団法人コンピュータソフトウェア協会(CSAJ)では、ソフトウェア製品の品質認証制度を立ち上げようとしている。正式名称は「パッケージソフトウェア品質認証制度」、略称は「PSQ認証制度」という。

あまり知られていないけれど、ソフトウェアの品質については、ISO/IEC 25000シリーズという国際規格がある。このシリーズのなかに、商用既製ソフトウェア製品、つまりパッケージソフトウェアを対象とした品質要求および評価に関する国際規格(ISO/IEC25051)があり、2011年にはその日本語版がJIS X25051として公開されている。PSQ認証制度は、この国際標準とその日本語版に準拠した第三者適合性評価制度として設計されている。

ソフトウェアは無形財であり、また経験財であるので、事前にその品質や機能、性能をきちんと把握することが難しい。ソフトウェア製品を購入しようとするユーザーは、そのパンフレットなどの製品説明や利用者マニュアルなどの利用者用文書を頼りに、その機能や性能を判断するしかない。つまり、そうしたドキュメントから得られた情報が正しいかどうかが非常に重要である。そこで、これらの製品説明、利用者用文書に、品質に関する情報がきちんと記述されており、それらがソフトウェアとしてきちんと実現されていることを確認することによって、ソフトウェアの品質を認証しようというのがPSQ認証制度である。つまり、ソフトウェアの機能、信頼性、保守性、効率性、使用性などのさまざまな品質特性について、きちんと説明されており、それが実際にソフトウェアとして実現されているかどうかを確かめ、その証としてPSQマークというお墨付きを付与するという仕組みである。

PSQ認証制度の主な目的は次の三つである。第1は、ソフトウェア製品の品質説明力を強化することによってユーザーが安心して製品を導入できるようにすること、第2は、国際市場における日本のソフトウェア製品の品質の高さをアピールすること、第3は、ソフトウェア製品の本質的な品質向上とユーザーの潜在的なリスクの低減である。

PSQ認証制度の運用については、まだ決まっていない部分もあるが、すでに申請者向けのガイドブックのベータ版をCSAJのウェブサイトで公開している。興味があれば、このガイドブックを勉強していただくか、CSAJ事務局まで連絡していただきたい。

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