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2014/05/22 09:08

連載

[週刊BCN 2014年05月19日付 Vol.1530 掲載]

給食のアレルギーから子どもたちを守る
ソフトピアジャパン理事長 熊坂賢次

略歴

熊坂 賢次(くまさか けんじ)
1947年1月生まれ、東京都出身。69年早稲田大学政治経済学部卒業、79年慶應義塾大学院社会学研究科博士課程修了。90年慶應義塾大学環境情報学部助教授、現在、同学部教授。03年から岐阜県大垣市に本拠を置くソフトピアジャパンの理事長を兼務。
 食物アレルギーをもつ子どもはどのくらいの割合でいるのだろうか。家庭ならば親が十分に配慮するので、問題なかろうが、学校給食ではどうしているのだろうか。子どもが自覚して、給食の献立からアレルギー食材を取り除けるならば安心だが、そのような生徒がすべてというわけではない。その意味で教師たちの苦労は並大抵のものではないと想像がつく。教師は、保護者からもらったアレルギー情報をもとに、給食時に必ず生徒たちのアレルギー食材をチェックしなければならない。これは教育以前の問題だが、実に重要な役割である。

 岐阜ソフトピアのベンチャー企業「スフィアプロジェクト」は、生徒のアレルギー情報と給食の食材データを一元管理して、給食時にどの生徒がどんなアレルギー事故を起こす危険性があるかを事前にチェックし、それを教師が確認できる「アレンジャー」というシステムを開発した。現在、輪之内町の仁木小学校で全国初の試験導入が実施されている。そこでは、1年生担任の教師から「果物アレルギーのある生徒がパイナップルを食べるのを未然に防ぐことができた」といったような、安堵の声があがっている。このシステムは、25品目のアレルギー成分と1か月分の献立を事前に入力しておくので、先生は献立を検索すれば、どの生徒の給食が危ないかのチェックができ、今まで紙で確認していたときとは違って、確認ミスがなくなり、また教職員同士の情報共有も容易になり、アレルギー事故を大幅に防止できそう、と大きな期待がかけられている。 ...


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