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2017/02/10 09:03

連載

[週刊BCN 2017年02月06日付 Vol.1664 掲載]

第3の波:Cyber TwinからCyber First へ
東京大学大学院 情報理工学系研究科教授 江崎 浩

略歴

江崎 浩(えさき ひろし)
 1963年生まれ、福岡県出身。1987年、九州大学工学研究科電子工学専攻修士課程修了。同年4月、東芝に入社し、ATMネットワーク制御技術の研究に従事。1998年10月、東京大学大型計算機センター助教授、2005年4月より現職。WIDEプロジェクト代表。東大グリーンICTプロジェクト代表、MPLS JAPAN代表、IPv6普及・高度化推進協議会専務理事、JPNIC副理事長などを務める。
 インターネットの第1の波は「ウェブ」、第2の波は「ソーシャル情報検索」、そして、第3の波は「IoT(Internet of Things)」あるいは「人工知能」や「ビッグデータ」といわれているが、これらは「Cyber Twin」さらに「Cyber First」と捉えるべきだろう。具体的には、以下の二つの変革・進化が、第3の波として起こりそうだ。

 一つは、サイバー空間が実空間に「染み出す」ということ。現在のIoTは、実空間の「スマート化」とも呼ばれ、サイバー空間が物理空間の神経系として、実空間の管理・制御を担っている。現在の「物理空間のスマート化」に続いて、サイバー空間の計算能力の向上は、実空間のコピーをサイバー空間で作成し(Cyber Twin)、実空間を制御するように進化している。次の段階として、サイバー空間で、CPS(Cyber Physical System)のほぼ完全な設計・シミュレーションを行い、その結果にもとづいて必要な実空間の物理オフジェクトを生成するようになりつつある。いわば、「Cyber First, Physical Second」である。 ...

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