ページの先頭です。

2017/01/25 09:09

連載

[週刊BCN 2017年01月16日付 Vol.1661 掲載]

<異次元のビジネス創出 オープンイノベーション>第12回 日立システムズ(下) マンホールのIoT LPWAがニーズの顕在化を後押し

 SIerの日立システムズや上下水道製品ベンダーのトミスなどが協業して実証実験を進めているマンホールのIoT化は、事業化に向けたさまざまな課題も浮き彫りになっている。IoTで使うセンサは、小型であればあるほどよい印象を抱きがちだが、例えばテロ対策で使うのであれば、「マンホールの蓋を開けたとき、威嚇になるような大きく、存在感のあるセンサが好ましい」(トミスの瀬戸口忠・環境事業推進室室長)ことがわかってきた。国内ではテロ活動とマンホールは、あまり結びつかないイメージだが、欧州では神経を尖られている領域であることも、新しく気づいた点である。(安藤章司)

写真右から日立システムズの寺本昌由主任技師、トミスの瀬戸口忠室長、
日立システムズの上川恭平技師
 マンホールのIoTで活用されるLPWA(低電力・広域)無線ネットワークは、世界規模で普及の兆しをみせている。世界各国・地域でもマンホールにセンサを取り付けて、業務を効率化したり、防犯に役立てたりするニーズが高まっていて、マンホールのIoTに関して「海外顧客からの引き合いが複数きている」(日立システムズの寺本昌由・IoT推進グループ主任技師)ため、LPWAの普及と同期するかのようにニーズが顕在化しつつあるという。


 顧客のニーズを顕在化できれば、「どういったマンホールに、どのようなセンサを取り付ければいいのかはっきりする」(日立システムズの上川恭平・IoT推進グループ技師)とみている。少子高齢化が進む国内ではマンホール管理の省力化や災害対策にニーズがあり、欧州はテロ対策、アジアの成長市場は新規のインフラ整備の一環でIoT対応を進めるなど多様なニーズが存在する。このニーズによって、どのようなセンサで、どのようなデータを集めて、どういった分析結果が必要なのかが違ってくる。

 寺本主任技師は、「ITベンダーだけ集まっても、実証実験での知見は限られたものになっていた」と指摘。上下水道、仕切弁、消火栓、ガス、電気、通信などマンホールを巡る多様なニーズを分析するには、やはりマンホールに精通したトミスのようなベンダーの知見が欠かせない。一方、IoTで採り入れた膨大なデータを、ビッグデータやAIの手法で分析するノウハウは日立システムズがもっている。異業種の知見をもち寄ることで、事業化に向けて一段と勢いがついたといえそうだ。...

続きはBizline会員のみご覧になれます(会員登録無料)

ログイン/新規会員登録
※会員登録すると、記事全文をお読みいただけます(無料)。
BCNランキングBCNマーケティングのID・パスワードはご利用いただけません。
お手数ですが、新規に会員登録を行ってください。

■おすすめの記事





PR

週刊BCN購読のお申し込みはこちら

Bizline会員サービス(無料)のご案内 新規会員登録はこちら

PR










ITジュニアの広場

「ITセミナー・イベント」コーナーで注目商品・サービスなどのセミナーを一挙公開!

過去の掲載記事一覧

ITビジネス情報紙「週刊BCN」

ITビジネス情報誌「週刊BCN」
2017年04月10日付 vol.1673
Survive or Die !? AI時代のIT業界 2017 今、知っておくべきAIとのつき合い方

2017年04月10日付 vol.1673 Survive or Die !? AI時代のIT業界 2017 今、知っておくべきAIとのつき合い方

「週刊BCN」購読お申し込み
BCN Bizline ITを売るパートナービジネスの創造を

「BCN Bizline」は、株式会社BCNが保有する登録商標です。(商標登録番号第5388735号)