ページの先頭です。

2011/07/28 09:15

連載

[週刊BCN 2011年07月25日付 Vol.1392 掲載]

<IT経営の真髄 ITCの支援で企業はこう変わる!>38.協和デンタル・ラボラトリー(下) 工程管理の効率化を実現

担当者ITコーディネータのプロフィール
担当者:鬼澤健八ITC
所在地:千葉県船橋市
実績:中堅・中小企業向けのIT経営支援を中心に活動している。経済産業省「IT経営力大賞」実践認定企業を3社輩出した。
ITC
鬼澤健八氏
 入れ歯などの歯科技工物を受注製作している協和デンタル・ラボラトリー(木村健二社長)は、千葉県の「サービス産業生産性向上モデル事業」に応募し、補助金事業に採択されたものの、十分な成果を出せずに悩んでいた。補助金の辞退を千葉県に申し出たことをきっかけに出会えたのが鬼澤健八・ITコーディネータ(ITC)だった。

 補助金事業の期限が迫っていたため、鬼澤ITCは実現したいことの再確認や業務プロセスの整理を進めつつ、いくつかの工程計画のパッケージソフトを同社に提示した。そのなかから、パラメータ設定の幅が広いことに加え、スタンドアロンで安価である点を評価した富士通四国システムズの「PRO PLASURM」を選定することとなった。

 従業員がパッケージソフトの機能を理解することによって、「PRO PLASURM」を自力で自社向けにフィットさせて導入した。工程計画は、柔軟に運用できるようにガントチャートに自動割り付けさせた後、リーダーがマウスで操作して微調整する2段階方式にした。工程パターンを作成するにあたっては、1個づくりである製品の作業工程を分析し、多種の製品工程を類似化することで、作業工程の見える化を行った。

 急ぎの割り込み案件があっても2段階の半自動化で計画立案の業務を50%削減できたほか、受注残の作業状況を1週間先まで把握できるようになった。その結果、予定外の残業を減らしたり、作業手順を登録した工程マスター自体を製作ノウハウとして蓄積したりすることができた。工程マスターには標準時間を設定し、歯科技工士別の生産性を評価することが可能となった。木村社長は、「システムの導入効果とは断言できないが、時間単価は5%程度向上している」と話す。

 プロジェクトを推進したのは、歯科技工士の上鵜瀬美奈氏と、ITの知識に明るい浅野真吾氏を中心とする社内メンバーだった。鬼澤ITCは、両氏が主導した「製造工程の類似化と標準時間の設定がプロジェクトの肝だ」と指摘する。メンバーの一人、松井元生氏は、「現場がアナログ指向で、ITに振り回されている感覚をもっていた。最初はなかなか理解してもらえず、繰り返し説明して受け入れてもらえるようになった」と、満足げに振り返る。(信澤健太)

歯科技工物の製作現場

■おすすめの関連記事




PR

週刊BCN購読のお申し込みはこちら

Bizline会員サービス(無料)のご案内 新規会員登録はこちら

 

PR










ITジュニアの広場

「ITセミナー・イベント」コーナーで注目商品・サービスなどのセミナーを一挙公開!

過去の掲載記事一覧

ITビジネス情報紙「週刊BCN」

ITビジネス情報誌「週刊BCN」
2016年06月20日付 vol.1633
急速に売り上げを伸ばす ハイパーコンバ ージドインフラ 企業のIT基盤の主流となるか

2016年06月20日付 vol.1633 急速に売り上げを伸ばす ハイパーコンバ ージドインフラ 企業のIT基盤の主流となるか

「週刊BCN」購読お申し込み
BCN Bizline ITを売るパートナービジネスの創造を

「BCN Bizline」は、株式会社BCNが保有する登録商標です。(商標登録番号第5388735号)