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2011/11/17 09:14

連載

[週刊BCN 2011年11月14日付 Vol.1407 掲載]

<IT経営の真髄 ITCの支援で企業はこう変わる!>53.名光精機(下) 「Excel」ベースで経営改善

担当ITコーディネータのプロフィール
担当者:和澤功
所在地:愛知県名古屋市
実績:約40年間、製造業を中心とする業務改革、ITシステムの構築、パッケージの開発などに携わる。高度生産研究所の所長、ITC中部の副理事長を務める。
ITC
和澤功氏

07年9月に稼働を開始した第3工場

 国内外のメーカーの自動車用の高機能部品を製造している名光精機。創業して間もない2003年頃から「Microsoft Excel」を駆使したIT経営を実践してきた。

 「Excel」採用のポイントは、「誰もが使えることにあった。最近の若い人はすぐに覚える」(中島正俊専務)。自社でメンテナンスできる点も大きな利点だったという。従業員の変則出勤などで混乱が生じていた勤怠管理は、「Excel」で一元管理できるようになった。

 創業以来、リーマン・ショックの一時的な売り上げの落ち込みを除いて、同社は右肩上がりの成長を続けてきた。製品開発力と技術力に加え、「Excel」による徹底したカイゼンが競争力の源泉となっている。同社を支援してきたITコーディネータ(ITC)で、ITC中部の和澤功・副理事長は、「普通は売り上げが伸びると固定費が増えるが、名光精機は利益率が下がっていない。持ち前の経営力と相まって、この不況下にも黒字を維持し、新工場を増設している」と、「Excel」の利活用効果を説明する。

 こうした強固な経営基盤は、3月11日に発生した東日本大震災による打撃からの急速な回復ぶりにもみてとれる。今年4月から5月にかけて、前年同期比で約25%の売上減少を記録したが、6月には前年並みに戻り、「ほぼフル生産で工場が稼働」(松原社長)の状況だったという。

(左から)和澤ITC、松原社長、中島専務

 和澤ITCはこれまでを振り返って、「創業して間もない中小企業の身の丈にあった情報システムをうまく使っている」と手放しで賞賛する。松原光作社長は、「経営に活用できるシンプルなシステムを、日々の業務改善に合わせて自社で強化していくべき、といったアドバイスを受けた。これまでに取り組んできたことも総括してもらい、IT経営力大賞の推薦などで支援していただいた」という。

 今後のIT利活用については、課題がないわけではない。「データ量が増えていけば、現状のままではパフォーマンスや容量が限界を迎える」(和澤ITC)。ただ、当面は「Excel」ベースのシステムを運用していく考えだという。(信澤健太)

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