ページの先頭です。

2012/02/16 09:14

連載

[週刊BCN 2012年02月13日付 Vol.1419 掲載]

<IT経営の真髄 ITCの支援で企業はこう変わる!>65.NTB製作所(下) 顧客からの信頼を獲得

  • twitterでつぶやく
担当ITコーディネータのプロフィール
担当者:坂田岳史
所在地:京都市
実績:ソードで9年間、パソコンのソフトウェア、ハードウェアの開発に従事。その後、NEC系ソフトウェアハウスなどで主に製造業の生産管理システムを開発した。
坂田岳史ITC
 機械部品の板金加工を手がけるNTB製作所は、2006年頃に写真データベース(DB)システムの構築に乗り出した。1万点以上に上る加工品を正確に識別するために、加工品の写真を撮影してDB化。現品票に写真を組み込む仕組みをつくった。専門知識のない事務職の従業員でも在庫を確認したり出荷時に現品と受注品を確認したりできるようになり、出荷漏れはまったく生じなくなった。

 2007年4月、得意先である田中精工が協力工場10社と設立した「小規模製造業EDI(電子情報交換)普及協議会」に参画し、田中精工が開発したEDIシステムの活用を開始した。田中精工の坂本栄造取締役システムグループ部長によれば、「NTB製作所は、システムを独自にカスタマイズして利用している」という。

 協議会は、大企業主導のEDIを小規模な下請けの製造業にまで普及させて製造業全体の競争力を強化することが目標。1次下請け、2次下請け、3次下請けでいまだに残る電話やFAXによる発注・請求の是正に取り組んでいる。NTB製作所のIT改革を支援した坂田岳史ITコーディネータ(ITC)は、協議会のアドバイザーとして技術の活用やその評価方法などについて指導している。

 NTB製作所は、坂田ITCの指導のもと、EDIシステムを活用して数社の得意先の受注情報をEDIで取り込むことによって、受注入力時間を20%にまで低減することができた。西村敏明代表取締役は、「90%ほどがEDI経由。導入効果が最も大きかった」と話す。

 2008年、写真DBシステムとEDIシステムを組み合わせた社内の業務システムを構築。EDIで自動的に受注情報を受信し、写真付きの作業指示書と現品票を自動的に印刷できるようになった。この結果、全体の生産リードタイムは30%程度短縮することができた。「顧客を逃がさない仕組みを築くことができた。QCD(品質、コスト、納期)をしっかり管理し、納期を1日もずらすことがなくなった」(西村代表取締役)。

 リードタイムの短縮や出荷漏れの防止によって、顧客満足度の向上という効果も得られた。継続的な受注確保に結びついている。今後は、新規顧客の獲得にも成果を生かしていくことを構想している。(信澤健太)

(左から)坂田ITC、NTB製作所の西村代表取締役、田中精工の坂本取締役
  • twitterでつぶやく


WebBCNはITビジネス情報に特化したサイトに生まれ変わりました!
PC・カメラ・デジタル家電の最新情報は「BCNランキング」で!

PR

この記事に対するトラックバック:0件

週刊BCN購読のお申し込みはこちら

Bizline会員サービス(無料)のご案内 新規会員登録はこちら

PR

IT業界団体のご紹介

ITジュニアの広場

「ITセミナー・イベント」コーナーで注目商品・サービスなどのセミナーを一挙公開!

過去の掲載記事一覧

ITビジネス情報紙「週刊BCN」

ITビジネス情報誌「週刊BCN」
2012年05月14日付 vol.1431
バックアップの進化形~データを有効活用して経営に生かす

2012年05月14日付 vol.1431 バックアップの進化形~データを有効活用して経営に生かす

「週刊BCN」購読お申し込み
BCN Bizline ITを売るパートナービジネスの創造を

「BCN Bizline」は、株式会社BCNが保有する登録商標です。(商標登録番号第5388735号)