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2013/05/23 09:13

連載

[週刊BCN 2013年05月20日付 Vol.1481 掲載]

<IT経営の真髄 ITCの支援で企業はこう変わる!>127.秋東精工(上) ウェブサイトで顧客層を拡大


柴田忠利
社長
【ユーザー企業のプロフィール】
企業:秋東精工
事業内容:プラモデル金型の企画・設計・製造
従業員数:19人
経緯:プラモデル市場の低迷につれて、金型製造の受注数が減少したことから、ウェブサイトを構築して、顧客層を広げようと考えた。
 1978年設立の秋東精工(柴田忠利社長)は、プラモデル金型の製造を手がけている。柴田社長の父、柴田幹雄会長は、初の国産プラモデル「原子力潜水艦ノーチラス号」の金型を製造した人物で、秋東精工はプラモデル業界に大きく貢献した会社である。

 プラモデル市場の拡大につれて、97年までは順調に売り上げを伸ばしていたが、市場が低迷し始めると金型の受注数が減少し、98年から4期連続の赤字に追い込まれた。柴田社長は、「受託型のビジネスで、職人気質のどんぶり勘定な面があったことや、すべて人手で製造するスタイルが非効率で問題だった」と当時を語る。

 そこで、まずは業務の効率化を図るために、PCやLANシステム、CAD、金型製造用の機械を導入。「必要な部分だけを人手で製造して、あとは機械で効率化を図った結果、2002年には黒字に回復できた」(柴田社長)。しかし、08年にリーマン・ショックが起きてプラモデル市場の低迷に拍車がかかり、受注数が激減。「倒産に追い込まれる同業者もあった。当社は長年培ってきた技術力に定評があったので、廃業するほどではなかったが、売り上げが最盛期の半分にまでに落ち込んだ。もはや業務を効率化するだけでは対処しきれず、売り上げを向上する新たな方法が必要になってきた」(柴田社長)という。

 そんなとき、製品の設計部門をもたないメーカーから依頼を受け、プラモデルの企画から設計、製造までを一貫して請け負う機会があった。このことをきっかけとして、柴田社長は「製造だけでなく、企画や設計までをワンストップで提供すれば、収益を向上できる。既存顧客との取引は受託型のビジネスだが、ウェブサイトを構築して、設計や企画ができることを前面に押し出せば、顧客層を拡大できる」と考えた。

 そこで、ウェブサイトを構築するために、知人から紹介を受けて野中栄一ITコーディネータ(ITC)に相談した。柴田社長は、「単にウェブサイトを構築すれば、顧客が増えると思っていた」というが、野中ITCと話を進めるうちに、それだけでは期待する効果を得られないことを知り、顧客層を拡大するための経営戦略の見直しからスタートしたうえで、ウェブサイトの構築に取り組むことにした。(真鍋武)

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