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2009/10/09 12:52

連載

[週刊BCN 2009年09月28日付 Vol.1302 掲載]

【香川県】イノベイト 技術で先行しパートナーに提供

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 「地域活性化に地場ITベンダーの果たす役割」とは何か。創刊1300号を数えた「週刊BCN」では、このテーマを掲げて全国巡回取材を敢行し、47都道府県の有力ベンダーの代表者からナマの声を拾った。最終回となる第4弾をお届けする。
 地域経済格差が広がるなかで、地場の中堅・中小企業を活性化させる“源流”となるのはITであることを確信している。地場ITベンダーが地域活性化で果たすべき役割はますます大きくなっている。はたして各社は、この重要な役割にどう応えているのか──。

宮本吉朗 代表取締役社長
 もともと地場の鋼材業、アムロンの情報システム事業部としてスタートし、その後独立した。建設系なので、CADや構造計算システム、ハードのメンテナンスから始まり、パソコンやソフトウェアパッケージ販売、CAD関連のオリジナルソフトウェアの開発をしていた。97年からはインターネット事業に進出し、ウェブサーバー販売や大手メーカーのインターネット事業にも参加した。また通商産業省(現経済産業省)の補助金で、簡単にホームページを作ることができるソフトを制作した。現在は、ECサイト構築やICカード、セキュリティキーの技術などを、主に同業他社に提供している。

 また地場貢献として、香川県の観光キャンペーン「09香川まちめぐり てくてくさぬき」で、スタンプラリーと地元の店でクーポン券として利用できるICカード「てくてくカード」の仕組みを提供している。さらに7月からは、高松琴平電気鉄道とタイアップして、このカードに電子マネーなどの機能を付加した「てくてくIruCaカード」を限定1000枚で発行している。これは「FeliCa ポケット」の機能を利用したサービスで、電子マネー、共通マイレージ、共通クーポン、診察券、観光ラリーなどを1枚のカードで実現する。地元の広告代理店や企画会社と組んで、活用シーンまで創造して「ソリューション」で提案。香川だけでなく、まずは四国全県を制覇したい。

 さらに香川県からは、PFI事業で大手企業とともに情報通信交流館「e─とぴあ・かがわ」の運営事業を10年間委託を受け、ITツールを提供する役割を担っている。

代表者…宮本吉朗 代表取締役社長
売上高…3~5億円(年商)
利益率…公表せず
主要顧客…自治体・同業他社など
ハードとソフトの比率…─
県内・県外比率…1:9
 一方、「FeliCa ポケット」の機能で、オフィスやマンションのドア鍵をデジタル化するセキュリティキーを開発。基盤を作ってソフトと融合させ、ソフトだけではなし得ないソリューションを構築している。

 新しい技術を市場に先行して出してはいるが、それゆえに認知度や知名度がついてこないという弱点がある。新技術を開発し、いいOEMパートナーと組んで支えながら、テクノロジーの品質向上と保証力、そしてブランド力をつけたい。
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