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2017/03/01 09:09

連載

[週刊BCN 2017年02月20日付 Vol.1666 掲載]

<おさらいキーワード>第6回 SoR、SoE

SoR

 「System of Record」の略で、直訳すると「記録のためのシステム」となる。人事や会計、生産管理など、企業内で利用する基幹業務システムを指す場合が多い。

 企業内の基幹業務システムは、1970年代頃から利用されており、システムとしての歴史が長い。そのためSoRは、「従来型の業務システム」と呼ばれることもある。

 SoRの概念が使われるようになったのは、ごく最近のことだ。ハイテクマーケティングコンサルタントのジェフリー・ムーア氏が2011年に提唱し、広く認知されるようになったとされる。

 SoRの目的は、社内業務の効率化や合理化。決まった業務の定型化されたデータを扱う場合が多く、トランザクション処理で情報を正確に記録できる性能が求められる。

 記録されているのは企業の根幹となる情報で、障害が発生すると、企業活動ができなくなる恐れがある。正確性と安定性だけでなく、高い堅牢性や継続性、保守性も重要視される。

 基幹業務は、従業員の増減や業務の変化が多少あっても、大きく変化することがない。いったん構築したシステムは長期間、利用するため、ウォーターフォール型での開発に向いている。

 これまで、セキュリティへの懸念や扱うデータの機密性の高さから、SoRはオンプレミスで利用されることが多かった。しかし最近では、こうした課題をクリアし、SoRの環境をクラウドで提供するITベンダーも出ている。

SoE

 「Systems of Engagement」の略。「人との関係を構築するためのシステム」や「絆のシステム」などと訳される。比較的開かれた環境で、新しいビジネス基盤を創出するシステムなどを指す。

 SoRと同様に、ハイテクマーケティングコンサルタントのジェフリー・ムーア氏が11年に提唱した概念。人工知能(AI)やビッグデータといった技術の台頭に伴い、注目度が高まっている。

 主な目的は、顧客や消費者向けのサービスを提供すること。SNSのほか、利用者の行動履歴などに応じておすすめの店や商品を紹介するサービスが代表的だ。

 提供したサービスでは、個人の好みなど、非定型で膨大な量のデータを扱う。利用者の動きに合わせてすばやく内容を変える必要があり、要件を事前に決めるのは難しい。

 このため、システムを構成する際には、迅速性や柔軟性、拡張性を重視する。トライ&エラーで要件をみつけるアジャイル型で開発されることが多い。

 サービスの提供には、クラウドを利用するのが一般的。初期費用や導入時間を大幅に抑制でき、公開されたAPIでほかのシステムとの連携も可能だ。

 不特定多数の人が利用するため、サービス提供者は、セキュリティ対策は万全にしておくことが重要だ。サイバー攻撃を受けると、数千万人分の個人情報が漏えいする懸念がある。訴訟を起こされて敗訴した場合、サービス提供者にとって賠償金は大きな負担になる。...

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