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2013/12/27 16:26

連載

<燃えよユーザー会 ~もっとITを有効活用したいユーザー企業へ~>
SAS日本法人よりも歴史が長い学会のようなイベント――SASユーザー総会

 SAS Institute Japan(SAS日本法人)には、いわゆるユーザー会という組織はない。しかし、「SASユーザー総会」と「研究部会」という二つのユーザー会的組織・活動があり、SAS Institute Japanの支援の下に活動している。おもしろいのは、SASユーザー総会の歴史がSAS日本法人よりも長いということ。そこからは、統計解析の研究者とSAS製品との関係が透けて見えてくる。

学会的な年次イベント「SASユーザー総会」

 SASユーザー総会は、毎年7月頃に2日間にわたって開催するSASユーザーのためのイベントだ。そこでは最先端の統計手法、統計理論、システム、そしてSAS技法が、50~60本ほど発表される。内容から推測できるように、学会に非常に近い性格をもつイベントだ。SAS Institute Japan マーケティング本部の北川裕康本部長は、「SASユーザー総会とSAS日本法人との関係を知らない参加者もいる」という。

 SASユーザー総会を主催しているのは、代表世話人と11名の世話人だ。代表世話人の大橋靖雄東京大学教授以下、数値分析に関する理論・実務の第一人者で構成する。初めての開催は、まだSASに日本法人がなかった1981年。統計解析の教育や研究などにSASを活用する研究者が多く、SASに関する情報交換の場として始まった。総会が学会のようになる理由はここにある。

 2013年のSASユーザー総会は7月18~19日に開催され、6トラックが用意されるほどの盛りだくさんなプログラムが組まれた。ユーザー総会で発表された論文は冊子にまとめ、5,450円(送料込)で販売している。

ユーザー会的な「目的別研究部会」

 もう一つのユーザー会的活動が、ユーザー同士の情報交換や交流の場である「目的別研究部会」だ。現在活動しているのは、SAS教育研究部会、SASマーケティング研究部会、SAS統計手法研究部会、SAS社会科学研究部会、SAS看護情報統計部会の五つで、これらをまとめる組織はない。参加したい人は、登録用のアドレスに必要事項を記入してメールする。入会に条件はなく、入会金や会費もない。

 研究部会は、それぞれが決めた年次のテーマで年数回の活動をしている。テーマは、ユーザー総会と違って、実践に近い内容を設定する。ただし、SAS製品寄りというわけではなく、業務の課題などを起点とした内容でテーマが設定されることが多い。「ベンダーが提供する情報は、概要になりがち。ユーザー同士で情報交換をしたほうが、有効な情報を得られる場合がある。また、SASのユーザーは、システム部門よりもいわゆるユーザー部門のほうが多いのだ、業務の課題などを起点としている」(北川本部長)。

 現在は、SAS日本法人が中心となって研究部会を運営している。しかし、いずれはユーザー会のような組織にして、運営を第三者に委ねたいと考えている。そのためにも、今後は充実した内容で活動を活性化していく考えだ。

2013年のSASユーザー総会

【概要(2013年12月現在)】
名称:SASユーザー総会
入会資格:なし
入会金:なし
会費:なし。SASユーザー総会参加料:一般5000円、教育機関/公的研究機関2500円、学生1000円
会長:代表世話人 大橋靖雄東京大学教授)
主な活動:
会報誌:なし(論文集を販売)
発足:1981年
その他:毎年7月に総会を実施

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