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2013/08/22 09:26

連載

[週刊BCN 2013年08月12日付 Vol.1493 掲載]

<田中克己のIT業界ウォッチング ~大手ベンダーの新たな挑戦を追う>6.野村総合研究所 OSSに挑戦し続けた10年間

 OSS(オープンソースソフトウェア)の利用範囲がOSからミドルウェア、アプリケーションソフトまで広がっている。そこにいち早く対応したIT企業が、野村総合研究所(NRI)だ。OSS事業を本格的に立ち上げてから10年が経過した今、適用領域をERPへと広げようとしている。

著者プロフィール

田中 克己 Katsumi Tanaka(ITジャーナリスト)

 日経BP社で『日経コンピュータ』副編集長、『日経システムプロバイダ』編集長などを歴任した後、2010年1月からフリーのITジャーナリストとしてエンタープライズIT分野で取材・執筆活動を続ける。主な著書に『IT産業崩壊の危機─模索する再生への道のり』『IT産業再生の針路 破壊的イノベーションの時代へ~』(ともに日経BP社)がある。

OSSの適用範囲を拡大

 NRIには、OSSビジネスの先駆的な事例が2002年にあった。あるオンライン証券会社向けのオンライントレードシステムを、100台ほどのLinuxサーバーで構築したケースだ。NRIはこのプロジェクトが成功したことをきっかけとして、OSSの専門組織を設置して、各事業部門が手がけるOSSベースのシステム開発の支援を開始した。運用や保守をサポートしながら、OSSの社内普及活動にも取り組んだ。

 そうしたなかで、ユーザーやIT企業がOSSベースのシステムを構築するにあたり、サポートを依頼されるケースが増えてきた。OSSビジネスの可能性を確信したNRIは、06年、OSSのサポートサービスを「OpenStandia」という名称をつけて発売。OSSの適用領域も、OSからアプリケーションサーバーやデータベースなどのミドルウェアまで広げた。時が経つにつれて、利用するOSSは上位レイヤ(アプリケーション)に向く。08年頃になると、シングルサインオンやポータル(情報共有)、ID管理、BI・レポーティングなどのアプリケーション、12年になるとCRMやERPなどへと拡大してきた。そして、NRIのOSS関連売り上げは、年2ケタの率で伸び続けた。 ...

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