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2010/07/01 09:39

[週刊BCN 2010年06月28日付 Vol.1339 掲載]

Special Issue

<SMB市場向け商材特集>データ管理でSMBの顧客を開拓 新しい用途の製品も登場

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 中堅・中小企業(SMB)市場でデータ管理の意識が高まっている。企業内のデータ量は増大する一方だが、大切なデータを誤って削除するなどといったことが起こっては大変だ。そんな事故を防ぐために、ディスクによるバックアップに加え、物理的に保管するニーズも依然として根強くある。こうしたニーズに応えるのが、ITベンダーの腕の見せ所だ。最適な製品・サービスを提案したいものである。

 最近では、RDX(Removable Disk Exchange system)など、新しい製品も登場しており、SMBが手軽に安心してデータを保管できる環境が整いつつある。売り手側としては、新たな商材が加わったということである。

「DtoDtoT」がトレンドに

 ユーザー企業のデータ保管で、新しいニーズが出てきている。IDC Japanが実施した調査によると、ディスクからディスクにコピーして保管し、そのデータをさらにテープに保管するという「DtoDtoT(ディスク・トゥー・ディスク・トゥー・テープ)」のニーズが高まっていることが分かった。これは、運用コスト削減を目的としてディスクストレージシステムを導入する企業が多くなっており、しかもテープでの保存ニーズに関しても依然として根強く残っているということの現れだ。

 企業内ではデータ量が日々増えている。大切なデータがなくならないように、バックアップの時間短縮や工数削減を気にするよりも、確実にデータを保管しておくことがデータ管理の主流になっている。また、自社のバックアップシステムのデータ保護レベルが不十分であることや、データセキュリティレベルが不十分であることを理由に、アウトソーシングサービスを利用するという意向を示す企業が多くなっているようだ。IDC Japanでは、データ保護やセキュリティレベルの向上に向け、自社でシステムを保有するよりもサービスの利用で目的を果たすことを選択肢に入れ始めていると分析している。

物理保管でRDXの機運が高まる

 テープへの保管など物理的なデータ管理の重要性を意識する企業が多いなか、SMBに適したエントリーバックアップとして「RDX」に注目が集まりそうだ。

 「RDX」は、2.5型HDDのカートリッジ化でサーバーへの着脱を可能にしており、持ち運びできるローエンドのバックアップデバイスとして位置づけられる。USB接続でファイルをドラッグ&ドロップすればバックアップができるだけでなく、約1mの高さから落としても壊れにくく塵埃に強い。高速バックアップも売りだ。また、価格がリーズナブルという点から、必要なデータのバックアップや最新データのリカバリなどを手軽に保管しておくということで導入が進みそうだ。

 「簡単な操作」「高耐久性」「高信頼性」が特徴で、テープ装置とHDD装置の両方のメリットを兼ね揃えたのがRDXだ。SMB市場で需要が伸びる可能性を秘めている。

イメーション
RDX市場拡大の取り組みを本格化
パートナー企業との協業強化へ

コマーシャル製品事業本部
コマーシャル製品マーケティング部
エキスパート 永嶋正志 氏
 イメーションがエントリーバックアップ「RDX」の普及に向け、本格的な取り組みに踏み出した。OEM(相手ブランドによる供給)先のサーバーメーカーやディストリビュータ、SIer、システムビルダーなど、さまざまなITベンダーとのアライアンスを強化。ユーザー企業が手軽なバックアップ製品としてRDXを活用する環境を構築する方針だ。

 イメーションは、RDXを開発したProStor Systemsとライセンス契約を結んでおり、サーバーメーカーにOEM提供するかたわら、自社ブランドでの製品提供も行っている。

 RDX storage allianceのゴールドパートナーとして出資しているほか、2020年までの期間でライセンス契約を締結している。このような同社の取り組みは、RDXを市場に広めていく熱意の現れとみることができる。また、単にRDXを広めるだけではなく、「ユーザーにとって本当にメリットのある製品と認識されるように、用途提案を含めて工夫しています」と、コマーシャル製品事業本部コマーシャル製品マーケティング部エキスパートの永嶋正志氏は訴えている。

 用途提案の一つは、RDXのポジショニングだ。永嶋氏は、「RDXは、非稼働ファイルを記録するニアラインストレージ、保管ファイルを記録しておくオフラインストレージとして最適な製品」という。このような特性を踏まえて、「こうした用途にマッチするユーザーに、きちんと提供していくことが重要です」と強調している。

 RDXに適したターゲットとは何か。小規模から中規模のシステム用のバックアップと同社はみている。永嶋氏は、「まずは、ローエンドテープに代わるリムーバルHDDテクノロジーといった位置づけで、DDSやDATなどからのリプレース需要を掘り起こしていきます」と目標を定めている。また、このところ地方自治体など官公庁でデータの物理的な保管を求める声や、映像系でデータ配信の用途として手軽な製品を求めている傾向が高まっている。「このようなニーズを吸い上げて提供していきます」と、永嶋氏は説明している。

 自社ブランドの製品ラインアップについては、カートリッジとドッキングステーションを揃えている。カートリッジについては、近く640GBの容量を発売する予定。「とくに、カートリッジでは販売パートナー様との協業強化で拡販していきます」と永嶋氏。RDXが国内で新しい概念なだけに大きな可能性を秘めている。



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