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2012/11/16 18:00

[週刊BCN 2012年11月26日付 Vol.1458 掲載]

Special Issue

<Windows Server 2012 特集>東芝情報機器 新OSへの対応着々と タブレット端末の活用も視野に

 東芝情報機器は、主力の業務アプリケーションソフトを2013年夏をめどに、順次、Microsoftの新しいサーバー用OS「Windows Server 2012」に対応させる。すでに開発に着手しており、まずはシルバー人材センターやリサイクル業向けのシステムの大幅な改修を進める。Windows Server 2012をベースとしたSaaS/クラウドサービス化や、「Windows 8」OSを搭載したタブレット端末の積極的な活用も視野に入れる。

顧客のすそ野拡大を目指す

 東芝ソリューショングループの有力SIerである東芝情報機器が、Windows Server 2012への対応を急ぐのは、シルバー人材センター向け業務・会計システム「Theしるばー」と、リサイクル業向け業務システム「製鋼原料卸システム」「製紙原料卸システム」の2シリーズである。開発にあたって東芝情報機器が着目するのはWindows Server 2012が、SaaS/クラウドサービスへの対応機能を大幅に高めていることと、タブレット端末やスマートフォンに代表されるスマートデバイスを強く意識して開発されているクライアント用OSのWindows 8が、Windows Server 2012と親和性が高い点だ。

 シルバー人材センターの市場特性として中小事業所が多い。シルバー人材センターは高年齢者の雇用安定などを目的として、市(区)町村単位に全国約1300か所の事業所があり、東芝情報機器の「Theしるばー」はこのうちおよそ2割のシェアを獲得している。だが実態をみると、「当社の顧客は比較的規模が大きい事業所に偏る」(小島健伸・システムソリューション営業統括部主査)という傾向があった。つまり、小規模事業所は専用の業務システムを維持する運用要員を確保しづらく、導入に踏み切れないケースが少なくない。シルバー人材センター、リサイクルシステムとともに導入の阻害要因となっているのが、システムを買い取る初期投資コストと、システム運用管理の負担の大きさだ。

 「Theしるばー」は1987年のオフコン時代から、リサイクルの「製鋼・製紙原料卸システム」は96年から手がけており、これまでは客先設置(オンプレミス)型によるシステム納入を基本としてきた。これを月額利用料金を支払うクラウド/SaaS型も選択できるようにすれば、「初期導入費やシステム運用負担を大幅に軽減でき、中小事業所でも格段に採用しやすくなる」(岸信男・システムソリューション第一営業部販売第一担当グループ長)とみている。

 「Theしるばー」と「リサイクル業システム」は、来年夏をめどにWindows Server 2012への対応を進めているが、開発にあたってはWindows Server 2012で大幅に強化された仮想化技術を全面的に採り入れる方針だ。これによって、ユーザーはオンプレミスかSaaS/クラウド方式かを選びやすくなり、顧客のすそ野拡大が期待できる。

シルバー人材センター向け業務・会計システム「Theしるばー」の画面イメージ

「リサイクル」の処理画面イメージ

Windows 8との連携も強化

 もう一つ、東芝情報機器が注目しているのがWindows Server 2012と方向性が一致するWindows 8の活用である。Windows 8は従来型のパソコンだけでなく、タブレット端末などスマートデバイスでの動作を強く意識して開発されたOSだ。とりわけタブレット端末のタッチパネル操作は、オフィスの外での入力作業に適している。

 小島主査は、「シルバー人材センターでは、例えば植木の剪定や除草作業といった野外作業を請け負う時に、事前に現場へ出向いて費用の見積もりを行うケースがある」といい、こうした場合にタブレット端末を使って現場で入力を済ませてしまえば作業効率の向上につながる。現場の写真などもタブレット内蔵のカメラで撮って、そのまま業務システムへ反映させることも容易だ。リサイクル業でも同様にクラウドの活用により、モバイル環境下での利用に活用できる。

 Windows Server 2012のクラウド/SaaSへの対応強化と、Windows 8のスマートデバイスへの適応によって、ユーザーの導入や維持運用の負担軽減だけでなく、「生産性の向上にも結びつける」(小林洋太・システムソリューション第一技術部技術第三担当主任)ことを狙う。Windows 8の登場によって、今後はWindows Phoneも徐々にシェアを増していくとみられており、Windows Server 2012と親和性の高いスマートデバイスの種類が一段と増えていくことが期待されている。

(写真左から)小島健伸 主査、岸信男 グループ長、小林洋太 主任

(写真/津島隆雄)

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