ページの先頭です。

2013/12/19 08:30

[週刊BCN 2013年12月16日付 Vol.1510 掲載]

Special Issue

<パッケージソフトウェア品質認証制度特集>【特別対談】コンピュータソフトウェア協会×サイボウズ ソフト産業の発展に貢献する「PSQ認証」の価値

 2013年6月、パッケージソフトの品質を評価・認証する制度「パッケージソフトウェア品質(PSQ)認証」制度がスタートした。ソフトメーカーは、PSQ認証を取得することで高品質をアピールでき、ユーザー企業やIT販社は認証の有無でソフトの品質をチェックすることができる。すでに9社・11製品がPSQ認証を取得した。日本にとって初のパッケージソフト認証制度を企画したのは、一般社団法人のコンピュータソフトウェア協会(CSAJ)で理事(パッケージソフトウェア品質認証制度委員会委員長)を務める藤井洋一氏(日本ナレッジ社長)。生みの親である藤井氏と、PSQ認証の第1号取得企業であるサイボウズの青野慶久社長との対談によって、PSQ認証の存在意義や効果を浮き彫りにする。

→「<PSQ認証制度特集>高品質で高機能なソフトウェアがずらり PSQ認証制度で認められた各社の製品を紹介」を読む


品質の見える化に貢献する

──藤井理事はPSQ認証制度を3年前に企画されたとうかがっています。この制度を開始したきっかけと狙いを教えてください。

CSAJ 藤井理事
藤井 パッケージソフトの品質を見える化したかったのです。ソフトのクオリティは、目に見えず、メーカーは高品質なソフトをつくっても、それをユーザーに理解してもらいにくい。一方で、ユーザーはソフトの品質を測る物差しがない。そんな状況下、公的機関が公平な審査をして、条件を満たせばお墨付きを与える。そんな制度が、日本のソフト産業を底上げするためには、絶対に必要でした。

青野 藤井さんがおっしゃる通り、ソフト品質へのユーザーの理解は、曖昧な部分があります。ユーザーによって基準が違っていて、同じ品質でも、或るユーザーはクオリティが高いと言うけれども、別のユーザーは低いと不満を漏らす場合がある。或る不具合が海外のソフトと日本のソフトで同じように発生しても、ユーザーは海外製のソフトだと「海外製品だから仕方ない」と咎めませんが、日本のソフトなら「日本製なのにどういうことだ」と怒るというようなケースも多い。ユーザーによって基準が違うことにもどかしさを感じていたので、CSAJという中立的な団体が公正な審査・認証するPSQ認証制度には大賛成でした。

──サイボウズは、8月27日に大規模向けグループウェア「サイボウズ ガルーン」でPSQ認証を取得されました。効果は現れていますか?

サイボウズ 青野社長
青野 二つメリットがありました。一つはPR効果。ユーザーやパートナーに伝わりにくかった品質の高さを、PSQ認証で容易にアピールすることができています。サイボウズ ガルーンは、品質に厳しい大規模ユーザーを対象にしたソフトですから、PSQ認証で高品質を訴えやすく、受注につながりやすくなりました。

 もう一つは開発体制の強化です。PSQ認証を取得するにあたって、社内の開発管理体制が強化されました。PSQ認証を維持するためには、定期的にチェックを受ける必要があり、取得時だけでなくその後も強固な開発体制を保たなければなりません。おかげさまで、サイボウズは多くのユーザーを獲得できています。それは大変ありがたいことですが、一方で、高いシェアが驕りを生み、品質を下げてしまうおそれがあります。そうした事態を招かないために、社外の機関が外圧として品質を定期的にチェックしてくれるのは大変ありがたいことです。

今後はクラウドも認証対象に

──PSQ認証はまだ発展の段階にあって、影響力をさらに高める活動をお考えだと聞いています。

藤井 二つあって、一つはクラウドサービスを網羅すること。もう一つは、海外でも影響力をもつ認証制度にすることです。

 今のIT産業を考えれば、パッケージソフトだけでなく、クラウドも範疇に入れるべきだと認識しています。早ければ来年度にクラウドも評価・認証対象に入れられるようにしたいと思っています。今、その準備を急ピッチで進めています。

 また、海外にある同様の認証制度と相互関係をつくる準備を進めていきます。PSQ認証制度は国際規格「ISO/IEC 25051:2006」に準拠していますから、海外に同じような認証制度があれば、連携しやすい。韓国の「Good Software(GS)認証制度」とは相互承認の話を進めていて、カナダやフランスとも可能性があります。海外の認証制度と相互関係を築くことができた場合、PSQ認証を取得すれば日本だけでなく、その国でも同じように高品質をアピールすることができるようになるでしょう。そうなれば、日本のパッケージソフトメーカーの海外進出をバックアップできます。

青野 どちらも非常にありがたいお話です。私たちはクラウドにも海外展開にも積極的で、PSQ認証がそのように進化すれば、取得企業はもっとマーケティング力と開発力を強化することにつながると思います。

藤井 ソフトメーカーのなかには、サイボウズのような大手だけでなく、若いベンチャーも多く存在します。ベンチャーは大手に比べて信用力が弱いですから、PSQ認証制度を活用してビジネスに生かしてほしいと思います。そのために、私たちはもっとユーザーにPSQ認証を知ってもらう活動を進めますし、PSQ認証の影響力が高まるように努めていきます。


【PSQ認証制度に関するお問い合わせは】

一般社団法人コンピュータソフトウェア協会 PSQ認証室
TEL: 03-3560-8452
E-mail : psq_info@csaj.jp
http://www.psq-japan.com

■おすすめの記事





PR

週刊BCN購読のお申し込みはこちら

Bizline会員サービス(無料)のご案内 新規会員登録はこちら

 

PR










ITジュニアの広場

「ITセミナー・イベント」コーナーで注目商品・サービスなどのセミナーを一挙公開!

過去の掲載記事一覧

ITビジネス情報紙「週刊BCN」

ITビジネス情報誌「週刊BCN」
2016年09月19日付 vol.1645
マーケットの輪郭がみえてきたFinTechの現在地

2016年09月19日付 vol.1645 マーケットの輪郭がみえてきたFinTechの現在地

「週刊BCN」購読お申し込み
BCN Bizline ITを売るパートナービジネスの創造を

「BCN Bizline」は、株式会社BCNが保有する登録商標です。(商標登録番号第5388735号)