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2014/09/30 11:30

Special Issue

1万件のジオコーディングが2分半! 圧倒的な強みをもつルートセールス向けのSFA「GEOCRM.com」

 ビジネスに地図を活用するには、あらかじめ顧客などの地理座標(ジオコード)を取り込んでおく必要がある。このジオコーディングという作業、これまでは、例えば1万件のコーディングに数時間から半日かかることもあった。しかし、ナレッジスイートのSFA(営業支援システム)は、なんと1万件のコーディングが2分30秒で終わる。この超高速コーディングを実現した「GEOCRM.com」の強みについて、ナレッジスイートの稲葉雄一社長兼CEOにお話をうかがった。

稲葉雄一社長兼CEO

フィールドで活動する人に適したSFA

 ナレッジスイートは、社名と同じ名の「Knowledge Suite」という統合ビジネスアプリケーションをクラウドサービスで提供している。「Knowledge Suite」は、グループウェアから顧客管理までをカバーし、SFAの機能も搭載する。では、「Knowledge Suite」と「GEOCRM.com」の違いはどこにあるのだろうか。 

 「『Knowledge Suite』は、商談型の営業に特化している。数か月にわたって何回も打ち合わせするような長期の営業プロセスを管理するものだ。一方の『GEOCRM.com』は、ルートセールス、つまりフィールドで活動する人たちに向いている。商談のサイクルが短い営業や、既存顧客やリストに対しての営業を支援するためのソリューションだ」(稲葉社長兼CEO)。

 ルートセールスは、商談のサイクルが短かったり、商談が存在しなかったりする。例えば、コピー機のメンテナンスで顧客を訪問したときに、同時にトナーの発注も受けるといったケースだ。こうした営業スタイルでは、活動量が重要になるが、それを管理するのが「GEOCRM.com」なのだ。

 「GEOCRM.com」では、ユーザーがスマートフォン用アプリを利用して成果を報告する仕組みになっている。BtoB市場では珍しいのだが、「GEOCRM.com」のアプリのインターフェースはかなり洗練されている。昔のカーナビに近いデザインで、30~40代の人たちにはおなじみのもの。黒背景に白文字という組み合わせなので視認性は高い。操作性もよく、リストに表示する訪問先を選択し、商談・打ち合わせなどの業務アクションを選択してチェックイン。終了したらチェックアウトして完了、という5ステップで報告が終わる。ユーザーが負担を感じることなく、スムーズに利用できるように工夫されているのだ。

「GEOCRM.com」の画面(イメージ)

 これまでの製品は、電波が届かない圏外ではほとんど利用できなかったが、「GEOCRM.com」は、圏外でも他の手段で位置情報を取得し、時間とともに端末に記録できる。通信がつながった段階で自動送信するので、手間もかからない。また、スマートフォンで位置情報を取得し続けると、通常はバッテリの消費が激しいが、「GEOCRM.com」は、移動中は低精度位置情報システムを利用し、チェックインしたときにだけ高精度位置情報システムを利用するハイブリッド方式を採用することで、バッテリ消費を最低限に抑えた。これらはすでに特許を取得している「GEOCRM.com」だけの強みだという。

他製品を圧倒するジオコーディング速度

 稲葉社長兼CEOは、「GEOCRM.com」を開発するにあたって、ソフトウェアの本質的な部分にこだわったという。それが、ジオコーディングの性能だ。

 「地図サービスが表示するピンやビルは、住所情報に緯度経度の情報を付与して、セットにして地図上に置いたものだ。Google Mapで検索するとピンが立つが、企業の場合は、既存の顧客情報との連携が重要になってくる。現在、タイムリーに10万件の顧客情報を地図情報にマッピングできる製品は聞いたことがない」(稲葉社長兼CEO)。

 地図情報を活用した位置情報サービスは、機能を充実させたところで、位置情報データが入っていなければ何の意味もない。「GEOCRM.com」は、既存顧客データベースからデータを取り込み、ジオコーディングをタイムリーに実現することを追求したアプリケーションだ。これまで数時間から半日以上かかっていた1万件のジオコーディングにかかる時間を、約2分30秒に短縮した。従来製品とは比較にならない圧倒的スピードを実現し、サービス連携、データ連携を考慮したアプリケーションになっている。

ジオコーディングの仕組み

 「5万件の場合は1万件ずつ並列処理するが、それでも4分半。従来製品で無理やりやろうとすると、長い時間がかかるうえ、CPUや回線の負担も極端に大きくなる。基本的にはバッチ処理で対応するのだが、別のサーバーを立てて、そこでジオコーディングして、その結果を持ってくるとなると、もうそれは連携とはいえない」(稲葉社長兼CEO)。

 大量のデータを迅速に地図に取り込むニーズに対して、現状では「GEOCRM.com」にライバルはいないも同然の状態だ。これは、SIerやパートナーにとって、ユーザー企業への強烈なアピールポイントになる。

地図がずれていてもシンプルな対応でいい

 「初めて訪れる場所は、まずは住所で検索するが、この検索結果が微妙にずれることがある。土地の細分化などで住所がかわり続けていることも原因だと思われる。そんなときも、『GEOCRM.com』ならピンをずらし、住所を書き換えるだけでいい」(稲葉社長兼CEO)

 住所だけでは目的地がわからないときがある。例えば、東京・丸の内は一つのビルが大きいので、住所を入力するとビルの真ん中にピンが立つ。しかし、ピンを正面口に移すと住所が変わる。これは以前複数の建物があったなごりで、その時代に使われていた住所になってしまうのだ。

 通常の地図では、ピンを正確な位置にずらすと住所もずれてしまう。住所を正確に入力すると、ピンもずれる。しかし、「GEOCRM.com」ではピンの位置を別に記録することで、正確な住所と位置を同時にもつことができる。これは、ルートセールスには非常に役立つ機能だ。別の担当者が初めて訪問するときでも、迷わず到達できる。この緯度経度補正技術も、2014年9月に特許を取得している。

特許取得済みの緯度経度位置補正システム

連携するアプリ次第でさまざまな活用提案ができる

 「GEOCRM.com」は、ほかの機能と連携することを前提に、APIやCSVのイン・アウトを豊富に用意している。SIerやパートナーが作成するアプリをかぶせることによって、さまざまなユーザー企業のニーズを満たすことができるのだ。例えばリース会社なら、顧客のリース満了のタイミングで地図上にアラートを出す、プロバイダーの工事会社なら、顧客の自宅の正確な位置や工事内容を記録するといったアプリも簡単に制作できる。

 「1万を超える店舗をもつ企業の場合、競合の店舗と一緒にマッピングして、色分けするアプリをつくれば、商圏をヒートマップのように分析できる。その企業が以前から取引している業者に頼んだら、住所に緯度経度をつけるのにお金が発生し、作業に何日もかかるといわれたそうだが、『GEOCRM.com』なら5分でできる、と言ったら驚いていた」(稲葉社長兼CEO)

 「GEOCRM.com」は、確固たる技術をベースにもち、複数の特許を取得している。APIなどを利用した連携にも対応し、活用提案はSIerやパートナー次第。圧倒的な技術優位性と特許技術を持つルートセールスの支援ツールや地図情報を活用したスマートフォン活用の位置情報サービスを探しているなら、ナレッジスイートの「GEOCRM.com」に注目だ。すでに中堅大手企業の導入が進んでいるという。(取材・文/柳谷智宣)

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