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2014/10/30 08:01

[週刊BCN 2014年10月27日付 Vol.1552 掲載]

Special Issue

<IBM SoftLayer特集>キーマンに聞くSoftLayerの優位性 SoftLayerを軸にしたパートナーとの連携に意欲 優位性を生かした展開で競争力を強化

 2~3面で、SoftLayerの特徴と優位性をくわしく解説した。IBMは、SoftLayer事業をどのように位置づけているのか。国内でのビジネスパートナー施策はどうなるのか。日本IBMの二人のキーパーソン、クラウド事業統括の小池裕幸執行役員と西村淳一・クラウド・サービス事業部SoftLayer営業部部長に話を聞いた。

問われるアジリティ

小池裕幸
執行役員
クラウド事業統括


1987年、学習院大学経済学部を卒業し、日本IBM入社。中堅・中小の製造業向け基幹業務システムを15年あまり担当。日本の製造業の海外進出を支援するなど、グローバルビジネスの経験が豊富だ。現在は、日本IBMのクラウド事業を統括する。
──コンピュータメーカーであるIBMが、SoftLayerのようなサービス型のビジネスに手を出したら、コンピュータが売れなくなりませんか。

小池 いえ、そんなことはありません。IBMは、情報システムを大きくレコード(記録)型と、エンゲージメント(個客接点)型の二つに分けて捉えています。レコード型はERP(統合基幹業務システム)に代表される文字通りの記録型です。1987年に日本IBMに入社して以来、レコード一筋でやってきましたので、この分野はくわしいですよ(笑)。多くのIBMビジネスパートナーの方々もレコード中心でビジネスを伸ばしてこられたわけで、きっとよく話が合うはずです。企業で使う基幹業務システムの中心はレコード型ですので、当社はこれからもビジネスパートナーの方々とともに、この領域に深くコミットし続けます。

 とはいえ、ソーシャルやモバイル、アナリティクス、クラウドといった、いわゆるCAMS領域が拡大しているなかで、従来のレコード型のビジネスモデルでは、ユーザーの要求を満たしづらくなっているのも事実です。この領域は、アジリティ(俊敏さ)こそが大切。事前に要件定義をして、システムの処理能力を決めて、ウォーターフォール型で開発していては、とても適応できません。そうではなく、必要なときに、必要なだけITリソースを用意して、開発スタイルもアジャイルや、開発と運用を一体化したDevOps(デブオプス)方式などを積極的に活用する。こうしたニーズに対応するITインフラが、SoftLayerなのです。

120社のパートナーが参加

西村淳一
クラウド事業統括
クラウド・サービス事業部
SoftLayer営業部部長


青山学院大学大学院修士課程でソフトウェア工学を専攻。1996年に卒業し、日本IBMに入社する。ソフトウェアの開発技法の普及促進に従事し、その後、eビジネスをはじめとするネット系サービスを担当。13年11月からSoftLayer事業を担当する。
──西村さんにうかがいますが、SoftLayerのビジネスパートナー施策や、SoftLayerを活用するパートナーのメリットを教えてください。

西村 SoftLayer事業では、ビジネスパートナーとの関係を重視しています。SoftLayer事業では、すでに国内で120社ほどのビジネスパートナーに参加していただいています。SoftLayerをエンゲージメント型システムのインフラとして活用していただいたり、SoftLayer上で稼働するアプリケーションやサービスを提供していただいたりしています。今、SoftLayerは、日本を含む世界でのデータセンター(DC)設備の拡充を推し進めていますが、例えば、このDC間(D2D)のネットワークを高速化するソリューションの一つとして、日本のSkeedが提供する大容量高速ファイル転送ツール「Silver Bullet」があります。これによって、世界の主要都市間でのデータ共有が高速化することが期待されます。

 パートナーにとっての最大のメリットは、パフォーマンス(処理性能)を予測しやすい点です。SIerやISV(ソフト開発会社)は、ユーザーに対して品質保証の責任を負っています。従来の仮想サーバーベースのパブリッククラウドでは、複数ユーザーでハードウェアを共有していたり、オーバーヘッドロスが大きかったりして、1サーバーあたりのパフォーマンスを予測しにくい。この点、SoftLayerのベアメタルクラウドは物理サーバーそのものですので、極めて正確にパフォーマンスを予測でき、品質保証に役立ちます。

 もう一つ、SoftLayerでは、これまで技術的なハードルが高いとされてきた「仮想サーバー上にあるサーバーイメージを、オンラインで物理サーバーにコピーすること」ができます。仮想サーバーしか手がけていないパブリッククラウドベンダーは、物理サーバーへのサーバーイメージのコピーは、そのまま「他社への顧客流出」につながりますので、積極的に手がけていない印象を受けますが、SoftLayerは物理と仮想の両方を手がけていますので、双方向でのコピーを実現しています。

やはり強い物理サーバー

──パフォーマンスの予測が容易で、仮想サーバーでありがちなオーバーヘッドロスが発生しない。さらに独立した物理サーバーなので、セキュリティにも強いということですね。

小池 物理サーバーは、やはり強い。たとえるなら、高性能のスーパーカーを時間単位でレンタルできるようなもので、気に入ったらそのまま使い続けることができる。あるいは、最初は仮想サーバー上で小さなサービスを立ち上げ、その後ユーザーが増えて、システム負荷が高まってきたら物理サーバーへサーバーイメージごとコピーするということも簡単にできます。

 当社は、今年9月に「IBM Cloud marketplace(IBMクラウド・マーケットプレイス)」を本格的に立ち上げ、日本のSIer・ISVの商材と、SoftLayerをはじめとするITインフラや、豊富なIBMミドルウェア群をマッチングさせ、エンゲージメント領域で競争力を高める仕組みを拡充しています。日本のSIerやISVの皆さんに、ぜひ、SoftLayerのパートナーに加わっていただきたいと考えています。



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