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2014/12/03 15:00

Special Issue

<エーティーワークス>日立電線ネットワークスが認証アプライアンス『Adapter』にエーティーワークスのサーバーを採用

 日立電線ネットワークスはネットワーク、ビジュアルコミュニケーション、セキュリティ、トータルマネジメントサービスの4つのフィールドで、高性能・高信頼のネットワークシステムを提案している。そのうちセキュリティやビデオ会議システム向けに自社開発のアプライアンス製品群『Adapter』シリーズを有している。対談では、『Adapter』シリーズの開発の経緯や、エーティーワークスとのパートナーシップについて、日立電線ネットワークス・システムエンジニアリング本部の大野忠道部長、佐藤晃一マネージャー、吉野修司チームリーダーにうかがった。

アプライアンスを開発し、自社の強みとする

 2007年に、旧日立電線(現日立金属)グループの情報システム事業をプロダクトとインテグレーションの二つの分野に分離再編し、インテグレーション事業を統合した日立電線ネットワークスが誕生した。「再編後は旧日立電線(現日立金属)がプロダクト事業者として『APRESIA』を開発し、当社も含めたパートナーが販売することになった。そこで、「ネットワークエンジニアが得た顧客からの開発ニーズを統合によって加わったソフト開発部門で具現化して、特長あるネットワークソリューションとしての強みを出そうと考えた」と、システムエンジニアリング本部 第二エンジニアリング部の大野忠道部長は語る。

システムエンジニアリング本部 第二エンジニアリング部の大野忠道部長

 日立電線ネットワークスが自社ブランドのネットワークソリューションとして着目したのは、認証サーバーだ。その理由は、ネットワークを構築する場合、認証サーバーを必要とするが、サーバーの知識が不可欠なため、ネットワークエンジニアには敬遠されがちであった。そこで、ネットワーク機器に近い形で扱える認証サーバーを開発すれば売れると判断し、ハードウェアにソフトウェアを組み込んだ認証アプライアンス『Adapter』シリーズの開発に着手した。

信頼できるハードウェアメーカーの選定に苦慮

 開発にあたって日立電線ネットワークスはソフトウェア開発とシステム構築はできるが、ハードウェアはメーカーから供給を受ける必要があった。また、ハードウェアの品質と信頼性によって、『Adapter』シリーズの評価が大きく左右されることになる。だから、メーカーの選定は慎重に行った。

 「ネットワークシステムを構成するハードウェアは長期間の使用が基本なので、ハードウェア単体だけでなくシステムとしての信頼性も重視した。単体の信頼性は高品質の部品を使い、長期的に供給可能であること、システム要件は、障害影響を局所化するため冗長構成を組んで耐障害性を高められることなどが必須だ。これらのほかに小型サーバーの必要性など考えられ得るさまざまな条件をすべてクリアできるハードウェアメーカーを探した」と第二エンジニアリング部 システム開発グループの佐藤晃一マネージャーは当時を振り返る。

システムエンジニアリング本部 第二エンジニアリング部 システム開発グループの佐藤晃一マネージャー

 日立電線ネットワークスは、この条件に合うメーカーを見つけるために、国内外を問わず、多くのメーカーに問い合わせた。

 「なかでも供給の条件が一番の課題だった。最近はハードウェアのモデルチェンジの周期が短くなり、数年間、同じモデルを維持することに難色を示すメーカーがほとんどだった。在庫を抱えることになるので、難しい注文だったのだろう。そのなかで前向きに検討してくれたのが、エーティーワークスだった」(第二エンジニアリング部 第一グループの吉野修司氏チームリーダー)。

システムエンジニアリング本部 第二エンジニアリング部 第一グループの吉野修司チームリーダー

エーティーワークスが『Adapter』シリーズのハードウェアを供給

 エーティーワークスは、ハードウェアのOEM供給などで多くの実績をもつ国内ハードウェアベンダーだ。自社工場や倉庫を保有しているので、部品構成や供給についても、顧客の要望に柔軟に応えることができる強みがある。

 「国内でサポートできるという点も魅力だった。海外ベンダーは、まず海外の本社に要請が行くので障害対応に時間がかかる場合があるが、それではお客様の要望に応えることはできない。ハードウェアの品質はもちろん、保守・サポートについても、スピード感を持って対応していただけるエーティーワークスとパートナーシップを結ぶことに決めた」と、大野部長。

 日立電線ネットワークスの『Adapter』シリーズは、容易に導入できる認証アプライアンスとして、運用中のユーザーからも高い評価を頂いている。

『Adapterシリーズ

 『Adapter』シリーズは、「認証を必要とする大規模ネットワークで導入されるケースが多いが、最近は無線LANやスマートフォンの認証に『Adapter』シリーズを使用するケースが増えている。BYOD(個人端末の業務利用)の実現に向けて導入を検討する企業も出始めている」(吉野チームリーダー)という。『Adapter』シリーズをもつことを強みにしたいという日立電線ネットワークスの当初の目的は、達成されたといって間違いない。

 取材の最後、大野部長は、「現在、『Adapter』シリーズは、大規模ネットワークで使用されているケースが多い。しかし、市場の裾野を広げるという点では、ローレンジやクラウドなどへのチャレンジも考えていかないといけない。今後も、エーティーワークスとの強いパートナーシップを強みに、新しい展開に挑戦していきたい」と、強固な連携を武器にした新たな一歩を約束した。

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