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2015/07/21 11:43

Special Issue

ハイブリッドクラウド環境の迅速な展開を通じて、ISVのビジネス拡大を強力にサポート

 日本IBMは「WAS(WebSphere Application Server) Libertyプロファイル」と「IBM PureApplication」を前面に押し出し、新たなパートナー獲得を進めている。両ソリューションのキーワードは、システム開発とクラウド活用の“スピード化”の実現だ。煩わしい作業の自動化などを実現することによって、エンジニアに最も価値のある業務に注力できる環境を提供する。

Java EE 7にいち早く対応し、開発用途にも最適な「WAS Libertyプロファイル」

 WAS Libertyプロファイルは、IBMが再設計し、新たに開発した商用Java EE(Enterprise Edition)サーバー。Java EEに準拠し、HTML5環境対応の目玉である通信規格「WebSocket」など、最新のJava EE 7仕様にいち早く対応している。

 かつては、オールインワンの形で提供していたWASだが、ソフトウェア構成(プロファイル)を軽量化した「Libertyプロファイル」は、必要な機能だけを組み合わせて使えることを大きな特長としている。

システムズ・ソフトウェア事業部 パートナー営業部 部長
小林 昌利 氏

「Java EE 7の実行環境であるLibertyプロファイルは、設定されたものと依存関係にあるものだけをメモリにロードして初期化するため、軽くてわずか5秒で起動する。また、自動化ツールや統合ツールとも連携できる。Web Profile準拠はもちろん、簡単な構成と動的変更、圧縮ファイルを解凍(Unzip)して導入とデプロイができるといった利点を備えている」とシステムズ・ソフトウェア事業部の小林 昌利パートナー営業部部長はメリットを説明する。

 WAS Libertyプロファイルでは、機能を独立可能なモジュールとして提供しているため、基本的に一つの構成ファイルで機能の設定が完了するなど、開発環境での使用も快適。また、高機能なEclipse用の連携ツールを無償で提供しているため、Eclipseからの使用も簡単だ。

 「WAS Libertyプロファイルは、メモリなどのリソース消費量も少なく、アプリケーション・サーバー環境の集約にも向いている。さらにWAS Liberty Coreエディションは低価格に設定しているため、スモールスタートも可能だ。小規模から大規模まで、さまざまなニーズに対応できる」と、小林部長はコスト面についてもアピールする。

 導入例として多いのが、ERPやCRMといった基幹システムと関連したモバイル活用だという。例えば、フィールド支援では、建設業やメーカーなどでiPadを活用し、現場の状況を撮影して報告したり、トラブル対応するといった活用がある。軽量でアジャイル開発に最適なWAS Libertyプロファイルは、頻繁に繰り返されるモバイル・アプリケーションの開発サイクルに対応可能な柔軟な基盤となっている。モバイルからの大量アクセスにも対応できる性能と拡張性の高さもWAS Libertyプロファイルの特長だ。また、WAS Libertyプロファイルは、テニスのグランドスラム4大大会のシステム基盤としても採用されている。

 小林部長が所属するシステムズ・ソフトウェア事業部は、SoR(Systems of Record:企業の活動を記録する従来の基幹系のシステム)とSoE(Systems of Engagement:モバイルやソーシャルを活用するシステム)という相反するシステム要件を一気通貫で支援することを目指して新設した組織だ。ISVを支援するべく、新体制の整備も進めている。

「これまで当社と取引が無かった方々にもぜひ、パートナーとしてご協力いただけるよう、魅力的な提案をしていきたい」と話す。

WAS Libertyの特長

ハイブリッド環境向けアプリケーション・プラットフォーム「PureApplication Software」

 IBM PureApplication Systemは、垂直統合モデルのプライベートPaaS基盤。提供を開始したのは、2012年4月である。最大の特長は、パターン・デプロイメント技術というさまざまなパッケージシステムに対応したパターンを用いて、システム環境構築の標準化・自動化ができることだ。

 「パターンを活用することで、システムを展開する際の工数を大幅に削減でき、新しいアプリケーションの導入やデプロイメントを数時間で完了することもできる」と小林部長は説明する。

 2014年6月には、PureApplication Systemの技術をIBMのクラウドサービスである「SoftLayer」上で利用できる「IBM PureApplication Service on SoftLayer」を発表。パターンによるハイブリッドクラウド環境の提供も開始した。

 そして、今年6月17日に提供を開始した「IBM PureApplication Software」は、「IBM PureApplication System」からソフトウェア部分を切り離した製品で、アプリケーションの実行環境を自社保有の既存の仮想化システム上にも拡大した。既存ハードウェア上で稼働するヴイエムウェアの仮想化ソリューション「VMware」上で、PureApplicationのパターン・デプロイメントをはじめ、ワークロードとライフサイクルの管理機能を利用できる。

 これまでのSoftLayerのほか、新たにマイクロソフトの「Microsoft Azure」をサポート。アプリケーションの実行環境の選択肢が広がったことで柔軟なハイブリッドクラウド環境を構築できるようになる。また、「Dockerコンテナ」や「Chefレシピ」などのオープンソース技術を新たにサポートしており、DockerコンテナをPureApplicationパターンの部品として構成、導入、管理する機能を提供している。

 「自社パッケージ製品のクラウド展開を考えているISVの方々にとって、PureApplication Systemは最適なソリューションになる。クラウド展開に通常であれば2週間は必要とするケースでも、半日程度で展開が可能だ。パターンの活用で仮想システムの自動構築が可能になり、一度パターンを完成させれば、オンプレミスからSoftLayerやAzureへの移行を短期間で実施できる」と小林部長は語る。

 実際、みずほ銀行やふくおかフィナンシャルグループなどの金融機関が、パターン・デプロイメントを活用し、システム構築期間の短縮や迅速なサービス展開を実現している。

 すでに、IBMが提供するミドルウェアパターンのほか、ISVが開発したものを含めて、全世界で220を超えるパターンがPureSystems Centre上に登録されている。日本からも19社27ソリューションが公開されている。ISV、SIerにとっては、マーケットプレイスを通じたパターンの販売というビジネスも展開できる。

 PureApplicationのパターンを活用するメリットは、単にシステムのクラウド展開のスピードを向上させるだけではないと小林部長は強調する。

 「最大のメリットは、手間の掛かる展開作業の大幅軽減により、ISVの方々のリソースを最も価値のある業務に注力できることだ。また、管理作業も標準化されるため、個人の技術・ノウハウへの依存といった属人化を避けることもできる。ISVの方々には、ぜひ、『PureApplication Software』および『WAS Libertyプロファイル』を活用して、自社のビジネス拡大に役立ててほしい」とアピールする

標準化と自動化、そしてパターン・デプロイメント

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