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2015/12/25 13:00

[週刊BCN 2016年01月11日付 Vol.1611 掲載]

Special Issue

ネットワールド IBM Day 2015 2016年のIBM関連ビジネスは「データ」に注力

 IBMのソフトウェア・ハードウェアの総合Value Added Distributer(VAD)のネットワールドは、パートナー向けイベント「ネットワールド IBM Day 2015」を都内で開催した。今年は「データ」をキーワードに、IBMによる最新の研究成果やネットワールドの最新ソリューション、そして同社の「パートナー・リング」に関わる各社のビジネスが紹介された。


 冒頭、挨拶に立ったネットワールドの森田晶一社長は、今年のビジネスを総括し、新たな事業の柱として、「クラウド」と「企業内データセンターのネットワーク関連ソリューション」の二つを掲げていることを説明した。また、さまざまな得意分野をもつパートナーと協力し合う取り組み「パートナー・リング」にも触れ、これにより「IBM VADビジネスに、より高い付加価値を提供するほか、セキュリティ分野に続いてデータを中心としたビジネスにチャレンジしていく」と語った。

データの扱いには新たなパラダイムも

 今回のイベントのキーワードである「データ」に関して、近年の基礎研究の成果を中心に最新技術を解説したのは、日本IBMの石川繁樹・研究開発ビジネス開発(インダストリー・ソリューション・ラボ担当兼任)部長だ。IBMでは近年、ビッグデータ分析技術につながる数理科学や、コグニティブ・コンピューティングに関わる認知科学の研究を重点的に取り組んでおり、同社の年次成果報告書でも、近年はデータ関連の内容が大半を占めているという。

 「全世界で生成されるデータ量が急増しており、とくに、IoTの普及などからエッジに存在するデータが増大している。2017年には全世界のスマートフォンが、処理能力の総和で同じく全世界のサーバーを上回るとされており、データの扱い方のパラダイムも変わってくるだろう。エッジにおけるデータ処理に重点を置いた『第4のプラットフォーム』が必要になってくるかもしれない」と石川部長は説明する。

非構造化データ関連ソリューションを強化

 ネットワールドにとっても、現在の注目ソリューションは「データ」に関連したものが中心だ。16年には、とくに大きく伸びている非構造化データへの対応を強化するとしている。

 「データの量が爆発的に増えても、データに関連するビジネスそのものは大きく変わらない。しかし、非構造化データがとくに増えるという内容的な変化に対しては、新しいツールやソリューションが必要だ。16年には、『ストレージ』『非構造化データ対応』『バックアップ』にも注力していく」とネットワールドの竹上裕・マーケティング本部インフラソリューション統括部ソリューションマーケティング部部長は意気込む。

 非構造化データを中心としたビッグデータ分析には、Apache Hadoopが広く用いられているが、必ずしもすべての企業が使いこなせていないのが実態だ。そこでネットワールドでは、ビッグデータ向けストレージとして「IBM Spectrum Scale(旧GPFS)」、Hadoop用支援ツールとして「IBM BigInsights」を提案している。すでにVersaStackソリューションでIBM StorageとCisco UCSの検証・導入実績があることから、Cisco UCSとの連携例が紹介された。

 武田光晴・SI技術本部データセンタソリューション課課長は「Spectrum Scaleは、フラッシュからディスク、テープ、さらにサーバー内蔵ストレージやクラウドストレージまでも統合して、単一のネームスペースで扱えるストレージソリューションで、Hadoopのデータストアにも最適だ。BigInsightsは、構築や運用にハードルが高いHadoopの課題に対し、汎用SQL文でビッグデータ活用を可能にするなど、より簡単に構築・導入できるようにするソリューションだ」と説明する。

(左上から)森田晶一 ネットワールド 社長、石川繁樹 日本IBM 研究開発ビジネス開発 (インダストリー・ソリューション・ラボ担当兼任)部長
(左下から)竹上 裕 ネットワールド マーケティング本部インフラソリューション統括部 ソリューションマーケティング部部長、武田光晴 ネットワールド SI技術本部データセンタソリューション課 課長

パートナーの特色を生かすIBM製品

 さらに同イベントでは、パートナー5社が登壇し、各社が取り組むIBM関連ソリューションを紹介した。まずAITの環貫修氏が、ビッグデータ分析ソリューション「IBM SPSS」を紹介。ユーザーが分析業務に集中できるように支援する各種サービスを説明した。伊藤忠テクノソリューションズの原田一樹氏は、クラウド基盤を用いたアジャイル開発によるビジネス創出支援サービス「CTC Agilemix」を紹介し、新しいSIビジネスの形を示した。日立ソリューションズ東日本の及川慎也氏は、同社が16年に渡って手がけている「IBM Cognos」に関連する多彩なソリューションやサービスを紹介。BIのトレンドと同社の強みを示した。 

 続くジェナの手塚康夫氏は、同社が提供するスマートデバイス向けアプリ開発クラウドサービス「seap」と法人向けビーコン管理プラットフォーム「Beacapp」について紹介。最後に、パナソニックネットソリューションズの上村一氏は、「IBM Notes」向けに同社が開発した「総二郎」をはじめとするNotes関連ソリューションを紹介した。

(左上から)環貫 修 AIT ソリューション営業本部 アナリティクス&サービス営業部 部長、原田一樹 伊藤忠テクノソリューションズ クラウドイノベーションセンター、及川慎也 日立ソリューションズ東日本 パッケージビジネス推進本部 コンサルタント
(左下から)手塚康夫 ジェナ 代表取締役、上村 一 パナソニックネットソリューションズ ソリューション営業部営業1営業所次長

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