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2016/11/14 08:00

Special Issue

QNAP×シーゲイト、監視ビデオ専用のストレージが実現する高信頼・低コストの監視カメラソリューション

 防犯、セキュリティ、コンプライアンス対策として拡大が続く監視カメラ市場で、IPカメラシステムへの注目が高まっている。QNAPのストレージ販売で知られるフォースメディアでは、「QNAP Turbo NAS」を利用したネットワーク・ビデオ・レコーダー(NVR)にシーゲイトの監視録画用HDDを搭載し、VIVOTEKのIPカメラを組み合わせた監視カメラソリューションを提供する。高信頼の監視カメラソリューションを低コストで実現することで、一般オフィスや店舗から工場、倉庫まで、幅広い需要の取り込みを狙う。

「QNAP」は無償でネットワーク監視カメラシステム用ソフトウェアを利用可能

 フォースメディアは2014年5月に台湾のネットワークカメラベンダーのVIVOTEKと販売代理店契約を結び、監視カメラソリューション市場に参入した。暗所でも明るい映像を取得できるなど、イメージ品質にすぐれたVIVOTEKのIPカメラ製品と、QNAPに搭載されるビデオマネージメントシステム(VMS)である「Surveillance Station」を組み合わせることで、プロフェッショナル向けNVRを容易に構築できる。

 フォースメディアの本田龍・ビジネス開発部部長は、「Surveillance Stationは、QNAPの標準アプリケーションとして無償で提供されており、専門的な知識がなくても簡単にインストールできる。世界の主要カメラメーカーのネットワークカメラ約3000機種をサポートしているので、用途や予算に合わせたカメラの選択が可能だ。標準で付属するカメラライセンス(2台~8台、モデルによって異なる)でトライアル的にスタートし、必要に応じて追加ライセンスを購入することで規模を拡張できる」と語る。

 Surveillance Stationは、無償でありながらVMSとして十分な機能を備えている。H.264およびMJPEGに対応し、高品質な画像でライブ映像を表示し、効率よく録画できるのは当然のこと、画像イメージからさまざまな状態を検出し通知を行うアラート通知機能も備えている。

 具体的には、モーション検知や不審物の検知、カメラに対する不正操作などの異常をリアルタイムに検知し、録画やメール送信など状況に応じたアクションを実行できる。また、通常は録画のイメージ品質を落とし、異常検出時のみイメージ品質を上げることでストレージの使用量を効率化する機能も備えている。

 一般的なVMSは、PCにアプリケーションをインストールし、録画データ容量に応じたストレージを別途用意する必要がある。これに対し、Surveillance StationではQNAPにアプリケーションを直接インストールしてネットワーク経由で利用するため、監視システムの機能をNASに集約することができる。

 本田部長は、「QNAPにモニタとマウスを直接接続して利用することも可能なため、PCレスでの運用も可能だ。カメラの設置だけをネットワーク工事業者などに依頼すれば、ユーザー自身でシステムを構築できるので、コストを抑えての導入も可能だ。カメラメーカーの録画装置は高価な製品が多いが、QNAPをNVRとして利用する場合、HDD1台の最小構成なら5万円以下、また、2ベイモデルでRAIDによる冗長構成を組んでも10万円以内から導入できる。国内のカメラメーカーのソリューションと比較して、3分の1にコスト削減できるケースもある」と指摘する。

 主な用途は、一般オフィス、店舗、倉庫などで、オフィスでは受付やコンプライアンス上、セキュアな環境を維持する必要があるスペースに採用されている。

QNAP Turbo NASを核とするフォースメディアの監視カメラソリューション

信頼できる監視カメラシステムの構築にはストレージが最重要

 フォースメディアのネットワーク監視カメラシステムのもう一つの特徴が、QNAPに搭載するHDDだ。フォースメディアでは用途に応じた最適なHDDをNASに搭載している。
 シーゲイトは今年7月にHDDブランドを一新、「Guardian Series」として、PC/ゲーム用ドライブ「BarraCuda」、NAS/RAID用ドライブ「IronWolf」、そしてビデオ監視用ドライブ「SkyHawk」をラインアップし、全ラインアップに最新鋭の10TBモデルを用意した。

 フォースメディアでは、監視システム用のHDDにシーゲイトのSkyHawkを採用している。

 「多くのユーザーがランダムにアクセスするファイルサーバー用HDDと異なり、同じ場所の映像を連続的に記録し、1ファイルのサイズも膨大になる監視用HDDには求められる要件が異なる。もし、ストレージに問題が生じれば、重要な録画が無駄になり、監視システムの意味がなくなる」と、日本シーゲイトの長尾洋平・営業本部第2営業部部長は指摘する。

 SkyHawkは書き込みに特化したHDDとして、24時間365日のビデオ監視に最適化されたチューニングをファームウェアに施しているため、スムーズで確実な録画・再生が実現できる。

 「当社はHDDメーカーとして、監視用に特化したドライブをいち早く展開してきた。その10年間の蓄積と実績で培った性能と信頼性には、この分野でのトップメーカーとしての強い自負がある」と、長尾部長は力説する。

 しかも、QNAPは種類の異なるHDDを組み合わせて搭載して、一台を複数の用途に利用することができる。たとえば、監視用のSkyHawkとNAS用のIronWolfを搭載し、監視用ストレージと日常業務用ファイルサーバーを一台のQNAPで実現することで、導入コストや電気代などのランニングコストの削減が可能だ。

 監視カメラ市場は、年率2割程度の成長を続けており、2018年にはアナログカメラとIPカメラの合計で、市場規模は546億円に達する見込みだ(富士経済調べ)。とくに、2020年の東京五輪に向けて、需要は堅調に伸びていくと予想される。また現在、半数程度を占めるアナログ型からIPカメラへの置き換えも今後急速に進む見込み。

 「インシデント発生時に確実に問題を特定できるようにするため、監視カメラシステムにおいてもストレージを重視すべきだ。当社は、市場参入から2年に過ぎないが、ストレージでは長年の実績があり、バックアップ/アーカイブ、ネットワークにも強い。そこがカメラ中心の代理店との大きな違いだ。その強み生かして、従来からお付き合いのあるIT機器中心のSIerのカメラビジネスへの参入のお手伝いをさせていただく一方で、カメラ中心の販社様と補完関係によるパートナーシップを構築していきたい」と本田部長は呼びかけている。

フォースメディアの本田 龍・ビジネス開発部部長と
日本シーゲイトの長尾 洋平・営業本部第2営業部部長



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