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2017/02/23 09:06

[週刊BCN 2017年02月20日付 Vol.1666 掲載]

Special Issue

<畔上編集長が今、いちばん気になるストレージ>連載 第5回 徹底分析 ネットワールドは開拓者だ! すべてのストレージ要素が揃うDell EMC

 特定分野にフォーカスしているメーカーのストレージ製品を採用すると、システムによってストレージメーカーが異なるという事態になりかねない。システム単体でみれば正しい選択でも、問い合わせ先の窓口が複数になるなど、保守の観点では効率が悪い。そこで、Dell EMCだ。あらゆるニーズに応える信頼性の高いストレージ製品を提供している。

ストレージ取り扱いの原点

 Dell EMCは、ストレージ市場を牽引する最大手である。エンタープライズ向けにハイエンドのストレージで実績を残し、市場のトレンドを的確に把握しながら、ラインアップを増やしてきた。なかでも、企業買収における戦略は秀逸で、製品展開に必要な技術を獲得し、ポートフォリオを拡充してきている。また、2016年9月にデルによる買収が完了したことで、EMCからDell EMCとなり、ストレージの可能性をさらに拡大させている。


宮本隆史
ストラテジックプロダクツ
営業部
SP2課課長
 ネットワールドにとってDell EMCは、ディストリビュータの契約をした最初のストレージベンダーである。契約したのは、03年のこと。SAN(Storage Area Network)ストレージを仮想化ソリューション「VMware」と組み合わせて提供を始めた。まさに、“ストレージといえばネットワールド”の原点というわけだ。

 「03年は、VMwareを活用したサーバー統合の動きが活発化し始めていた。そこで必要となったのが、共有ディスク。当時は、EMCがヴイエムウェアを買収したタイミング。VMwareに最適なストレージをリリースするのではという期待もあった」と、宮本隆史・ストラテジックプロダクツ営業部SP2課課長は当時を振り返る。

 VMwareによってサーバー統合が進んだが、扱うデータは増え続けることから、それを格納するためのストレージが必要とされていた。また、Dell EMCもエンタープライズからエントリー向けにラインアップを広げたことから、ディストリビュータ制度を始めたタイミングでもあり、双方の思惑が一致した。

 以降、ネットワールドでは、SAN製品やNAS製品、重複排除機能を活用したバックアップストレージ製品など、さまざまな製品を扱ってきている。「世の中のトレンドが変わると、必ず新しいストレージを提供してきたのがDell EMC。当社の販売戦略に最適な製品を必ずもっている。SANやNAS、Flashやハイブリッドなど、Dell EMCなら全部揃う。ストレージの高級デパートのイメージ」と、宮本課長は豊富なラインアップを評価している。

ハイパーコンバージドに注力

 Dell EMCは現在、ストレージ単体にとどまらず、ハイパーコンバージドインフラストラクチャ(HCI)の「Dell EMC VxRail」も展開している。VxRailは、VMware環境にネイティブに統合されているのが特徴で、あわせてコンピューティングとストレージ、データ保護が単一のシステムとして提供される。

 「Dell EMCはストレージメーカーだが、それだけではない。HCIやバックアップ、仮想化など、ストレージに必要な要素をすべて提供している。統合的なサポートを受けられるのも魅力。付加価値を出しやすい」と宮本課長は感じている。

 充実したラインアップを誇るDell EMCのストレージにおいて、ネットワールドが検証施設「プリ・インテグレーションセンター(PIC)」で検証したストレージは、「Dell EMC Unity300」。Unityシリーズはエントリー分野のストレージながら、FC-SANやiSCSI、NASに対応し、SSDやHDDを用途に合わせ混在できる柔軟な設計が可能な製品だ。

 「今回は低価格のUnity300を使用したが、VDI環境を想定した検証では、700から800ユーザーまで問題なく運用できることがわかった。また、汎用性が高いので、VDI以外のどんな用途でも提案しやすいストレージである」と、宮本課長は考えている。なお、PICでは今後、ハイエンドストレージの検証を予定している。

編集長の眼 Dell EMCからトレンドを先取り

 EMCがヴイエムウェアを買収したのは、PCサーバーでの仮想化が使われ始めたばかりの頃。ストレージメーカーが仮想化ソフトウェアのベンダーを買収することの意味は、ストレージの仮想化に必要な技術を獲得するところにあるのだろうと考えていた。実際、その後に仮想化ストレージ製品をリリースしている。ところが、それだけではなかった。ネットワールドによると、サーバーの仮想化が進むことをにらみ、その環境に最適なストレージを提供することも目的の一つだった。ヴイエムウェアは、その後も仮想化市場を牽引していくことになる。今後の注目は、サーバー市場で存在感をみせているHCIだ。Dell EMCの戦略に目が離せない。

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