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2010/11/05 11:40

業界マップ ベンダーの勢力と市場がひとめでわかる

ページプリンタ業界 (2010年11月)

 従前の“箱売り”販売からソリューション販売への移行が進みつつあるページプリンタ市場。ここ数年、市場は低迷し続けたが、ようやく伸びる兆しがみえてきた。各社は、プリンタと独立系ソフトウェアベンダー(ISV)などの製品を組み合わせて販売したり、小売店や医療業界向けの「特定用途プリンタ」など、新たな市場を切り開きつつある。ここ5年間ほどのプリンタ業界の変遷を解説する。

モノクロ需要増と新規市場で「回復基調」

 国内ページプリンタ市場が回復基調にある。IT調査会社のIDC Japanによると、2009年第4四半期(09年10~12月)まで減少し続けていた国内ページプリンタ市場は、10年第1四半期(2010年1~3月)で13四半期ぶりに前年同期比を上回った。伸び率は、前年同期比で16.2%に達した。

 昨年の今頃は「リーマン・ショック」の真っただ中。プリンタの販売台数は大幅に落ち込んでいた。この反動もあって、今年は前年同期比で増加した面は否めない。ただ、メーカー各社に聞く限り、今後も「回復基調」は持続しそうだ。一般オフィス向けは、限られた市場でメーカー各社が“陣取り合戦”を繰り広げていたが、モノクロのリプレースが増加。これ以外には、新規市場として狭隘スペース用プリンタの需要が増え、小売店舗や医療関係など特定用途での販売台数が伸びた。「環境とコスト削減」を謳ったメーカー各社の策も奏功している。

OKIデータ、ブラザーの台頭、大手流通卸の「2次店」拡大

 ページプリンタ市場は、5年ほど前までリコー、キヤノン、富士ゼロックス、エプソンで大半を占めていた。ところが最近は、コピーメーカーに対し、シングル機中心の製造・販売メーカーであるOKIデータやブラザー工業が台頭。中堅・中小企業(SMB)に絶大な影響力を誇っていたプリンタメーカーのエプソンを追随あるいは超える勢いを示している。

 

 OKIデータは08年に「5年間無償保証」を売りにした「COREFIDO」、ブラザーは07年に小型・高速の自社開発機「JUSTIO」の新ブランドを出したことで攻勢を強めている。とくに大手流通卸経由では、この両社のプリンタが「顧客から指名買いがくるほど、販売に勢いがある」(某大手流通卸の幹部)という状況だ。このほか、富士ゼロックスからプリンタをOEM(相手先ブランドによる生産)供給を受けるNECやカシオ計算機も、他の自社IT製品と融合したITメーカーの総合力を生かした展開で市場を攻略している。

★ページプリンタ業界全体を分析した解説記事
<Industry Chart 業界の今を俯瞰する>ページプリンタ 市場低迷から脱出、伸びの兆し の全文を読む

※本記事は、週刊BCN 2010年11月1日付 Vol.1356より一部抜粋したものです。会員登録していただくと、オリジナルの記事全文をお読みいただけます。会員登録はこちら(無料)。

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